湯るり健幸めぐり旅
~健やかな日々を暮らすために上質な休息を体験しませんか?~
参加レポート(前編)
別府市主催、大分県補助の「温泉を活用した健康寿命延伸モデル事業」の「湯るり健幸めぐり旅」に2泊3日で参加してきました。宿泊費、入浴費、体験学習費、朝食・昼食付きでわずか¥4000というお得なツァーでした。

1日目の13:00に会場の「湯のまちけんこうパーク」に集合したのは、大分県下から参加した10名の温泉好きな方々でした。中には温泉愛好家ではないが、旅費の安さだけで参加された方のいらしたようですが。
最初に本事業の目的の説明があった後、東海大学海洋学部教授の斉藤雅樹先生による「機能温泉浴」についての講話がありました。その中で、「複数のお湯を順番に巡ることで、より効果を得ようとするのが「機能温泉浴」です。江戸時代から上州(群馬県)では、刺激の強い草津温泉の後に、マイルドな沢渡温泉への入浴が推奨され「草津の上がり湯」と言われていました。しかし、草津と沢渡は離れており、車で45分もかかります。 一方、別府ては同様の入浴が、明礬温泉⇒鉄輪温泉とすぐ近くで可能です。これは非常に珍しいことで、別府は「狭い場所に全く違う湯があちこち湧いている」貴重な温泉地です。 経験的に、機能温泉浴では以下の2つ(A.美肌体験コース、B.超つるつるコースの2つ)が知られ、愛用されています。世界でも希少な恵まれた別府温泉郷の素晴らしさを、これらの入浴法で存分に体験しましょう!」との説明がありました。

次に大分県と協力会社の紹介があり、最後に「起立で見るストレスチェック」法によるストレス計測が行われました。


さて、貸し切りバスに乗り込み「明礬湯の里」(13-1/1149/1847)に向かい、強酸性硫黄泉のシャンプー効果を体験します。湯の里は幾度となく入浴していますが、土曜日の午後ともなれば入浴客が多いのは当然です。とはいえ新型コロナウィルスの影響で、さすがに閑散としてい居るかと思いきや、さにあらず、大混雑です。

湯の里の源泉はPH2.3、泉質名は酸性・含硫黄-単純温泉ですが、酸性-単純硫黄温泉という泉質名もあり得そうです。硫黄泉の香りを語る時、「卵が腐ったような臭い」と表現されますが、腐った卵の臭いを嗅いだことのある人がどれほど存在するのでしょうか。「ゆで卵の黄身の表面の黒くなった部分の臭い」とすれば伝わりそうですが、表現がすこし回りくどい感じがします。

次に向かったのは鉄輪温泉の「ひょうたん温泉」(/1150/1848)です。9カ月半を要してリニューアル・オープンしたのが昨年11月で、女湯はこれまでの2倍の広さになったそうです。

ここの湯を語るうえで外せないのが、竹製温泉冷却装置「湯雨竹(ゆめたけ)」の存在です。100℃近い沸騰泉を加水せず冷ますために、大分県産業創造機構との共同開発で生まれました。源泉を竹の枝先に伝わらせて落とすことで、100℃の湯を一瞬にして47℃程度まで冷やし、元の源泉と再びブレンドして適温にして浴槽に注ぎ込みます。

ここもコロナの影響はなく、芋の子を洗う様な混雑ぶりです。入浴後、新しく広くなったお食事処で「地獄蒸し料理」を堪能しました。
次は「湯けむり展望台」です。展望台の機能を兼ね備えた新しいトイレの建築中でした。ここからは別府八湯の熱源である鶴見岳・伽藍岳が一望でき、その間に美しいスロープを描く扇山(大平山)が望めます。
この景観は「別府の湯けむり・温泉地景観」として、国の文化財「文化的景観」に指定されています。文化的景観とは、文化庁のHPで「地域の人々の選択の結果であり、そのなかに幾重にも重なった営みの歴史が詰まっている景観です。」と説明されています。噴気沸騰泉を利用するために気液分離装置を設置し、湯は温泉として活用、不必要な噴気は空に逃がす、この人の営みが湯けむり景観を作り出しているのです。

1日目のツアーはこれで終了、今夜のお宿の「ホテルシーウェーブ別府」(13-2/1151/1849)で宿泊です。ここで参加者の皆さんと夕食を共にし、友好を深められればよかったのですが、予算の関係で夕食は各自でということで、これが残念でした。食事代は実費負担にして、是非、懇親会をやって欲しいですね。
(中編に続く)