海心堂の温泉逍遥

日本一のおんせん県おおいた(別府八湯温泉道、奥豊後温泉文化伝)を中心に、九州の温泉(九州温泉道)の入湯記録

別府堀田温泉 堀田温泉

Posted by 海心堂 on   0 


/1100  
別府八湯温泉道 No.127

別府堀田温泉 堀田温泉

 

♨含二酸化炭素・硫黄-炭酸水素塩泉となる可能性があります♨

 

平成31年4月14日訪問

 

 堀田温泉は別府の扇状地を限る南の朝見川断層沿いの最上流部にあたり、一大地熱地帯となっています。しかし、水の供給源が乏しいため、温泉が噴気となって放出され、熱水としての湧出量はごく限られています。

 市営堀田温泉は堀田泉源の噴気を湧水に当てて作った噴気造成泉です。もう少し噴気を当てれば硫黄泉になるのでしょうが、湯が熱くなりすぎて使いにくくなるのです。




 注目すべきは遊離二酸化炭素が608.4mg含まれる事です。泉源の噴気にCO2があり、それが湯に溶け込んでいる訳ですが、噴気を当てる時間を延長すれば、含二酸化炭素・硫黄-炭酸水素塩泉となる可能性があります。といっても泉温が高すぎて湯中にはほとんど残りませんが。




 いつも混み合うこちらですが、この日は露天風呂は貸し切りで、軒下のツバメの巣からはひな鳥の声が聞こえていました。

 

【分析書データ】単純泉,65.8℃,PH6.3,成分総量1057mg、無色・少沈析物有・無味・微弱自然臭 H21.3.6 堀田貯湯タンク・塩素系薬剤使用 遊離二酸化炭素608.4

 

入浴料 210円

別府観海寺温泉 向原温泉

Posted by 海心堂 on   0 


/1099  
別府八湯温泉道 No.207

別府観海寺温泉 向原温泉

 

♨テレビ番組で別府八湯が頻繁に取り上げられています♨

 

平成31年4月14日訪問

 

 このところテレビ番組で、別府八湯が頻繁に取り上げられています。NHKの「サンドのお風呂いただきます」では、前後編で別府温泉郷として紹介されていました。日本テレビ系列の「秘密のケンミンSHOW」では、大分県出身のの石丸謙二郎が「別府はおそらく全家庭が温泉じゃないですか?世界一湯の出る町ですから」との発言から取材を開始。多くの家庭でお風呂が温泉である事が紹介されました。同じく日テレの「超問クイズ!真実か?ウソか?」では、関西汽船のサンフラワーを利用して、0泊3日で別府温泉を満喫するたびが紹介されました。

 

 硫黄の香りに包まれたくてこちらを尋ねました。

 今年の春は転居に忙殺されて、湯巡りも滞りがちですが、少しづつ落ち着きを取り戻したいと思います。

 ここの前庭にはサクラの大木があり、見事に花を咲かせるのですが、この日は既に散り落ちて葉桜になっていました。



 浴室内は無人で、ほのかに硫黄が香る中で、やや熱めの湯に浸かりました。ほぼ中性の湯は微かに白い湯の花があり、清潔に磨き上げられた浴槽に漂っていました。

 


【分析書データ】単純泉、78.0℃、PH6.4、成分総量854mg

 

入浴料 100円

別府八湯 別府温泉 ゲストハウスAKIBA「秋葉の湯」

Posted by 海心堂 on   0 


161/239
 その他の温泉 大分県別府市楠町14-24

別府八湯 別府温泉 ゲストハウスAKIBA「秋葉の湯」

 

♨自家源泉掛け流しで¥200はかなりお得♨

 

平成31年4月14日訪問

 

 大分県内の宿泊業を席巻するグローリアホテル・グループが、別府市中心街に新たにオープンした「ゲストハウスAKIBA」に併設された温浴施設です。

 国道10号線から秋葉通に曲がると直ぐのところにあり、24時間営業となっていました。



 入口で¥200を投入すると自動ドアが開き、一段上がった先が脱衣所です。浴槽は3~4人ほどの小さなもので、カランとシャワーは3つありました。

 湯は自家源泉のようで、泉温50℃、成分総量986mgの単純泉です。分析書では「無色・澄明・殆ど無味・無臭」ですが、微かに土色の濁りが感じられました。


 ここのシャワーはなかなかのもので、レバーの切り替えで、普通、高圧、ミストに切り替わり、ミストがとても心地よく感じました。

 シャンプー・コンディショナー・ボディソープ付きで¥200はかなりお得です。

 

【分析書データ】単純泉、50.3℃、PH7.1、成分総量989mg、無色・澄明・殆ど無味・無臭 H30.12.20 メタケイ酸221 CO₂35.2

 

入浴料 200円


長者原温泉 オーベルジュ・コスモス

Posted by 海心堂 on   0 


長者原温泉 オーベルジュ・コスモス
 

~目の覚めるようなオレンジ色の湯~

シニア・マイスター 甲斐心也

【この記事は温泉マイスター協会のメールマガジンに投稿したものを転載しました。 】

 今回はシニア・マイスターの甲斐が、大分県九重町の長者原温泉のオーベルジュ・コスモスを紹介します。

 九重飯田高原の玄関口である長者原、シーズンには多くの登山客で賑わいます。また、目の前に広がるタデ原湿原は、「山岳地域に形成された中間湿原では、国内最大級の面積を持つことなどから、国際的にも重要な湿地であると認められ、200511月に坊ガツル湿原とともに「くじゅう坊ガツル・タデ原湿原」として、ラムサール条約に登録(長者原ビジターセンターHPより)」されています。

 

 高原の木立の中に佇む小さな洋風旅籠のここは、県営の国民宿舎がリニューアルされて2011年にオープンしました。2017年2月19日の入湯記では、「浴室に入ると黄土色の内湯が目に入る。ここの湯は「長者原源泉」といい、近くの「法華院温泉別館 花山酔」と共用のようだ。鉄()を7.5mg含み、赤みの強い濁り湯となっている。露天風呂に出ると、やわらかな冬の陽光が燦々と差し込んで、目にも鮮やかなオレンジ色の湯が湛えられていた。」と記述していました。

 

 「おんせん県おおいた」で赤い湯といえば、まずは「血の池地獄」が思い浮かびますが、残念ながら足湯のみで入浴する事はできません。由布市の下湯平地区に「下湯平温泉 幸せの湯」という名湯がありましたが、残念ながら閉鎖されてしまいました。臼杵市の「鷺来ヶ迫温泉 俵屋旅館」の加温浴槽も見事なオレンジ色の濁り湯で、同じ九重町の「筌ノ口温泉 共同浴場」の湯や、竹田市久住の「レゾネイトクラブくじゅう 紅殻の湯」、由布市の「高崎山温泉 おさるの湯」の紅茶色の湯などがあげられます。

 

 

前回までは「単純泉」との表記でしたが、新しい分析書は「カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉」に変わっていました。長湯温泉の土類泉に鉄分をたっぷりと溶かし込めば、ここのような湯色になるのです。「カルシウム-硫酸塩泉」は旧泉質名では「石膏泉」です。また、遊離二酸化炭素を349mg含有する「重炭酸土類泉」でもあり、マグネシウムやカルシウムの土類成分が強く、保湿成分のメタケイ酸を349mgも含むものの、湯上りは肌にカサカサ感が残ります。硫酸塩泉は血圧の降下作用があり「脳卒中の湯」とされ、その鎮静効果から「傷の湯」「痛風の湯」ともされます。とにかく、複雑な成分を持つ個性的な湯なのです。

 

1枚¥1,000で長者原温泉郷の3湯が楽しめる「温泉手形」が発売されていますので、これを購入するとお得に湯巡りが楽しめます。

 

近くの民家に豊後国風土記の朝日長者伝説(長者原という地名も朝日長者に由来)に登場する「念仏水」があります。このあたりは昔、熱湯を吹き上げる地獄地帯だったのですが、長者が裏の合鴫山に財宝を埋め、秘密を守るため人夫や牛馬をこの地獄に投げ込んで殺してから、冷水が念仏を唱えるようにブツブツ湧き出したそうです。

 

 


長者原から牧ノ戸峠に向かう県道別府一の宮線沿いには、摂氏14℃の冷鉱泉の「寒の地獄温泉」や、酸性緑礬泉や硫黄泉の大露天風呂のある星生温泉九重星生ホテルの「山恵の湯」などの名湯が点在しています。





 

長者原温泉 オーベルジュ・コスモス 

大分県玖珠郡九重町田野2281

0973-79-2221

11:0015:00

\600


別府明礬温泉 照湯温泉

Posted by 海心堂 on   0 


12-59/1098  
別府八湯温泉道 No.128

別府明礬温泉 照湯温泉

 

♨別府市の温泉保護地域の範囲を市内全域に拡大した♨

 

平成31年3月24日訪問

 

 この日の最後は噴気造成泉のこちらです。

 江戸時代に豊後森藩久留島氏が一大温泉レジャーランドとして開発され、同時に「豊後明礬」として国内最大の明礬産地としても繁栄していました。

 現在は脇を流れる春木川の対岸の数多くの温泉熱発電所が建設され、大量の温泉と噴気を始終汲みだすため、温泉資源保護と住環境への悪影響が問題となっています。



 別府市の働きかけに答えて、「県環境審議会温泉部会(由佐悠紀会長)は、温泉掘削を許可する際の審議基準を定めた内規を改正し、別府市の保護地域の範囲をほぼ市内全域に拡大した。限りある温泉資源を保護し、持続的な利用につなげることが狙い。市内の保護地域を広げるのは1973年以来45年ぶり。12月1日から施行する。(中略)由佐会長は「温泉の使い方を変えていかなければ、今までのような利用はできなくなる。使用可能量が限界に近いことを認識し、今後は総量規制についても考えていく必要がある」と話している。(大分合同新聞2018/08/11朝刊)」と規制を強化しました。




 さて噴気造成泉の湯ですが、噴気の吹き込み量が少ないのか、それとも元の噴気に硫黄分が少ないのか、湯の花も見られずさっぱりとした湯でした。白濁で薫り高い硫黄泉として提供されればいいのにと、すこし残念に思います。



 

【分析書データ】単純泉、98.1℃、PH6.5、成分総量113mg、無色、微白濁、無味、無臭 H15.5.8

 

入浴料 200円