13-15/1170 別府八湯温泉道 No.223

別府温泉 あす・べっぷ「文化の湯」

      

♨どかすかな緑色の薄濁り湯♨

 

令和3年2月23日訪問

 

 昨年11月に新規加入した施設で、正式名称は「別府市男女共同参画センター」というお堅いものです。

 受付では新型コロナウィルスに関する質問票の記入と検温が義務付けられていました。


 浴室は10m四方ほどの広さで、対角線で区切った半分が浴槽、もう半分がシャワー付きのカランを4つ備えた洗い場です。



 自家源泉と思われる湯は、かすかな緑色の薄濁り湯で、鉄分のある土類重曹泉系です。42℃ほどの湯温はすこしぬるめの感がありました。



 幸い貸し切りで利用できましたので、密の恐れもありませんでしたし、感染対策もしっかり行われているので安心です。


 「文化の湯」の由来は、同じ敷地内に別府市美術館があり、近くにアルゲリッチ・ハウスやビーコンプラザがあり、もうすぐ市立図書館が建設されるなど、別府市の文化の中心地ということだそうです。

 

【分析書データ】単純泉、45.4℃、PH7.6、成分総量991mg、無色・澄明・無味・無臭、R1.8.8 メタケイ酸198 鉄Ⅱ0.5 Co₂61.6

 

入浴料 200円

2021.02.26 Fri l 別府八湯温泉道 l コメント (0) l top
 178/289 その他の温泉 大分県別府市大字鉄輪499番地18

別府八湯 明礬温泉 ANAインターコンチネンタル別府

 

♨加温・循環・消毒の残念な湯♨

 

令和3年1月4日訪問

 

 地元情報誌「シティ情報大分」の1月号は温泉特集、県下66湯の温泉施設の貸し切り湯は半額、大浴場は100円になる恒例の企画です。その中に、世界的高級ホテルチェーンの「ANAインターコンチネンタルホテル別府」の大浴場が半額になる企画がありました。通常、平日は2500円、土日祝は3500円ですから、おいそれと近づくこともできません。



 正月三が日は使用不可ですが、4日は平日価格となりますので、1250円でこれを見逃す訳にはいきません。



 エントランスで検温、手指消毒をし、ロビーに入ると目の前に絶景が広がります。眼下に湯けむりたなびく別府の市街地と明るく輝く別府湾、その先には高崎山が聳えています。



 コンシェルジェから住所、氏名の記入を求められ、料金を支払うと入浴札を渡され、ようやく一階の大浴場に案内されました。脱衣所はそれほど広くはなく、やや密の恐れを感じました。ワンタイム番号キーのロッカーが、浴後にちゃんと開けられるかと不安が駆り立てられます。



 内湯は掛け湯と洗い場、サウナと水風呂、大浴槽とジェットバスで、10人用といった大きさです。露天風呂は2つの岩風呂と、ザボンの浮かべられた2人用の小浴槽が2つです。



 この小浴槽は源泉かけ流しで、硫黄の香りと鉄味が感じられました。その他は加温・循環・消毒で、これといった特徴はありません。大浴槽に至っては湯口はあるものの湯は流されておらず、温泉としては残念な気分になりました。



 ロビーの先には広々とした石張りのテラスがあり、その先端にプールがあるのですが、ここにも温泉が使われているようで、湧出量が限られる明礬では、湯の循環使用は致し方ないのかもしれません。

 

【分析書データ】単純泉、44.6℃、PH5.8、成分総量380mg、無色・澄明・弱金気味・殆ど無臭 R1.5.24 メタケイ酸148 遊離炭酸110 チオ硫酸1.2 加温・循環・消毒

 

入浴料 ¥1250
2021.01.08 Fri l その他の温泉(大分県) l コメント (0) l top
 44-9/288 その他の温泉 大分市金池町1-11-6

大分市温泉 ビジネスホテルクドウ 金池の湯

 

♨非火山性温泉は有限な資源♨

 

令和3年1月3日訪問

 

 密を避けてこちらを訪ねると、脱衣所に5~6人が居り、まさに三密状態で止そうかと思いましたが、一旦フロントに出て5分後に戻ると、浴室にお一人様だけで密は避けられました。



 自宅から車でわずか5分のこちらは、大分市の誇る大深度地熱温泉で、3つの泉質のうちのアルカリ性の炭酸水素塩泉です。やや熱めの源泉が掛け流されており、つるつる感が強いのが特徴です。古代の植物が腐食して熱を発しているため、甘いモール臭やアブラ臭があります。


 一つ指摘しておきたいのは、非火山性温泉は古代に閉じ込められた地下水や化石海水がその基であるため、雨水を起源とする火山性温泉と違い、温水が補充されないことです。有限の資源は資源保護が図られなければ、いずれは枯渇してしまう事を認識すべきでしょう。

 

【分析書データ】ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉、52.2℃、PH不明、成分総量1886mg 2011.10.24

 

入浴料 ¥400
2021.01.07 Thu l その他の温泉(大分県) l コメント (0) l top
 /298 九州温泉道NO.123 大分県

高崎山温泉 おさるの湯

 

♨密にならずに済みました♨

 

令和3年1月1日訪問

 

 あけましておめでとうございます。それにしても、新型コロナの第3波は収まる気配もなく、首都圏では緊急事態宣言が発出されるようです。

 自粛していた温泉修行ですが、密にならない施設を選んで、少しづつ再開しようと思います。という訳で、年始の第1湯はいつものこちらです。

 かなりアップダウンの激しい道を進んでここに到着すると、大型のテントでキャンプをしている方々が3組も居られました。最近はテントの断熱性と携帯用のストーブのおかげで、冬でも快適に過ごせるのだそうです。

 脱衣所は2組様がお上がりになる所で、浴槽にはお一人だけ、密にならずに済みました。


 朝日の当たる浴槽には紅茶色のモール泉がなみなみと掛け流され、つるつる感のある湯触りが冷えた身体を生き返らせてくれますが、いつもの甘いモール臭が感じられなかったのはなぜでしょうか?

 

【分析書データ】アルカリ性単純泉、58.0℃、PH7.9、成分総量832mg、無色・澄明・無味・殆ど無臭 H24.3.16 メタケイ酸204、臭化物イオン、ヨウ化物イオン

 

入浴料 ¥400

2021.01.06 Wed l 九州温泉道 l コメント (0) l top
              地獄ハイキング                                           

亀川~八幡竈門神社コース

~鬼滅の刃の聖地を訪ねて!~

ガイドレポート(後編)



 次に訪れたのは市営温泉の亀陽泉です。平成28年7月に新築開場され、市営温泉となりました。かつては千人風呂と呼ばれるほど大きな湯舟だったようですが、建て替えられる度に浴槽が小さくなるのは、なしか?






 亀陽泉が開かれた面白い由来があります。「白亀塚の南一丁余を距ル或部分ノ土地、毎年栽培スル作物ノ早熟スルヲ奇トシ。 明治二十七年ノ春里人ト謀リ試掘セシニ、果セル哉、霊泉湧出ノ箇所二口掘ス」。この辺りはかつて野菜の生育が早まるほどに、地温が高かったらしいのです。



 ここから徒歩2分のところに亀の甲公園があり、白亀塚が築かれています。白亀塚の案内板より、「今から1150年以上前の承和15年(847)関の江海岸近くにある寒(冷)川で白亀が捕獲され、これを第五四代仁明天皇(834年~850年)に献上した。この白亀は、吉祥の亀であるので、嘉祥と改元せよとの勅令があった。との記述が国史である続日本後記にある。この一件から、亀の甲が転化して亀川になったといわれている。なお冷川は、昔と同じように、清流が滔々と流れているが白亀が捕獲されたというニュースを最近みかけない。現在は白亀塚としての亀の甲公園に石で造った甲羅が祀られ、往時を偲ばせている。」









 亀川の地名の由来が書かれていますが、先の八幡竈門神社は亀川・平田・内竈・古市・野田の5村の総鎮守で、春の大祭には竈門神社の神輿が巡行し、ここが御旅所となっています。



 かつてはこの5村の持ち回りの武者行列が、3基の神輿を付き従い、大ホコ・羽熊・鳥毛・島田・かさ振り・大弓・左大臣・右大臣などが色とりどりの衣装で長い行列を作っていたそうで、この武者行列は昭和30年代まで続いていたということです。


 JRの線路を渡って市営浜田温泉に着きました。浜田温泉の裏にかつての防波堤が残っており、すぐ裏が海岸線であったことが判ります。





 浜田温泉の歴史は古く、開湯は1889(明治22)年のことです。今、浜田温泉資料館となっている建物が建てられたのは1935(昭和10)年のことで、竹瓦温泉より古い建物です。現在の建物は2002(平成14)年に建てられ、翌年には旧浜田温泉は取り壊されました。ただし、解体にあたって、設計図を作成するとともに、部材の一部保存が行われたため、2005(平成17)年に資料館として再建されたのでした。2006(平成18)年には
国の登録有形文化財に登録されました。





 旧浜田温泉の洒落た意匠をご紹介しましょう。入母屋の立派な玄関を入って、浴室のある半地下に下ると、入り口側に「蒸し湯」の跡がありますが、ここの天井に明り取りの仕掛けがあるのです。正面玄関の地面に水晶のキューブが埋め込んであり、これを通して太陽光が届くという、洒落たからくりが施されています。






 今回、コース設定の都合で行けませんでしたが、別府で「鬼」といえば、ここを外す訳にはいきません。別府市上人西町の上人小学校の裏手に、国指定史跡「鬼の岩屋古墳」があります。












 鬼の岩屋古墳は古墳時代後期(6世紀後半)作られた円墳で、玄室内部に円文・蕨文などの装飾が施された装飾古墳です。玄室は安山岩の巨石を積み上げて作られており、鬼でなければ作れない巨石であることから、この名になったという事です。



 かつては入場料もとる観光名所で、「熊襲穴居の跡」と考えられていました。



 そしてもう一か所、八幡竈門神社をお祀りした竈門一族の墓所といわれる場所です。四の湯町から北部中学前を通り、旧羽室台高校前を過ぎた先の民家の奥に、羽室御霊社があります。





 この地区には大神竈門一族の居城があり、後に鎮西八郎為朝に攻め滅ぼされ、為朝が居城を築いたと言い伝えられています。その後再び竈門一族の所領となり、室町時代末期まで続いたという事です。





 現地の案内板によれば、「杜の創建は、古くは鎌倉
時代と言われている。23基の五輪塔が古搭群を形成している。また、社には、滝沢馬琴の椿説弓張月で有名な源為朝が弓を掛けたといわれる老松が昇天の龍さながら、枝をうねらせていた。今はその松(弓掛けの松)も枯れ昔を偲ぶことすらできない。」とありました。



 こちらは石塔群の案内板です。「この羽室御霊社社殿裏の古塔群は大きく3群に分かれ、国東塔、五輪塔、角塔婆、板碑など各種の古塔があります。この古塔群全体が県指定史跡に、またこのうち最も大きな五輪塔3基が県指定有形文化財にそれぞれ指定されています。造立年代は塔の形式から鎌倉時代後期から室町時代前期で、当時この地を治めていた竈門氏の墓地と考えられています。(後略)」



 亀川駅東口まで戻り、 今回の「地獄ハイキング」はゴールに達しました。今期は前半にコロナ禍で2回が中止となり、全6回の開催となりました。来期は4月ごろに第1回を開催する予定ですが、別府温泉地球博物館のHPで告知しますので、お楽しみにしてください。

2020.11.21 Sat l 大分県のイベント l コメント (0) l top