鉄輪に移動して地獄地帯までやってくると、どこも貸し切りバスが止まっており、団体の観光客が繰り出しているようだ。
浴室のドアを開けると美しい「青湯」が目に飛び込んでくる。 京大の大沢、由佐両先生は1997年に「温泉の色について(青色温泉水の成因に関する一考察)」という論文で別府の「青湯」に関する研究成果を発表されているが、その際に試料に用いたのがここの源泉であった。また、その中で海地獄の青色とここの青色は成因が異なることを指摘している。 浴室には3丁目の源泉を引いており、5丁目の湯より白濁してみえる。ややぬるめで、それほどツルツル感はなく、しっかりとした塩味の感じられる湯だ。

血の池地獄に似た6丁目の赤い熱泥湯を入浴施設にすれば、大人気まちがいなしだろう。

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