海心堂の温泉逍遥

日本一のおんせん県おおいた(別府八湯温泉道、奥豊後温泉文化伝)を中心に、九州の温泉(九州温泉道)の入湯記録

別府温泉 海門寺温泉 - アボイド・エリアという新発想で温泉資源を守る

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12-17

1049

別府八湯温泉道

No.3

別府

海門寺温泉

 

アボイド・エリアという新発想で温泉資源を守る

 

平成30年6月16日訪問


 次に訪れたのは中心街にある市営温泉のこちら。

 分析書の泉質は炭酸水素塩泉ですが、ちょっと前までは「ナトリウム-塩化物泉」だったはずです。


 

 今年5/31の「日経エネルギーNext」に、『別府市が温泉発電に「待った」、条例に込めた意思-FITが呼び込んだ開発ラッシュ、地域の資源を取り戻す戦いが始まった-』と題する記事が掲載された。

 「別府市が実施した源泉調査データの結果は、別府市・温泉発電等対策審議会で精査し、分析・評価を行った。この審議会の座長は、日本の温泉研究をリードしてきた由佐悠紀・京都大学名誉教授が務める。日本一の泉源数と湧出量を誇る別府には、京都大学大学院理学研究科附属地球熱学研究施設があり、由佐会長は30年前の源泉調査も手がけている。

 今回、30年前の調査時と同じ源泉を調査したところ、約7割で熱量が低下。掘削し直した源泉でも約半数で熱量が低下していた。また、掘削し直す際には、以前の源泉よりも深く掘らないと、同程度の泉温が確保できない状況であることが分かった。」

 「審議会は、源泉調査のデータを基に、熱源である伽藍岳と鶴見岳に近い明礬温泉の一帯や鉄輪温泉の一部地域などを、アボイド・エリアに指定。このエリアで温泉発電を開発する事業者に対して、FIT申請や県への掘削手続き、かねて条例で定めている市への事前協議の届出を行う前に、温泉発電審議会の事前審査を受けることを義務付ける。」というものです。

 

 ここの自家源泉においても、より深く掘削しても泉温は47.3℃と温泉として使えるギリギリの温度で、含有する塩分量が減り、炭酸水素塩泉に変化しているのです。



ナトリウム-炭酸水素塩泉、47.3℃、PH7.5
成分総量1204㎎、無色・澄明・無味・無臭 22/1/27

100円


別府鉄輪温泉 夢たまて筥 - 箱蒸し湯は5分もすれば体中から汗が噴き出してきます

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12-16

1048

別府八湯温泉道

No.42

鉄輪

夢たまて筥

 

箱蒸し湯は5分もすれば
体中から汗が噴き出してきます

 

平成30年6月16日訪問


 ホテル風月の外湯という位置づけの施設で、平日は7:00翌2:00、休前日は24時間営業と、いつでも使える有り難い施設です。


 ここには箱蒸し湯がありますが、サウナとの違いは、頭を出して身体だけを蒸すので息苦しくないことでしょう。久しぶりに試してみましたが、さながら人を「地獄蒸し」にするようなものですから、噴気の熱量は絶大で、5分もすれば体中から汗が噴き出してきました。


 敷地の奥の平田川沿いに源泉があり、激しく噴気を立ち昇らせていますが、気液分離装置には塩分がこびりつき、「地獄」と呼ぶにふさわしい様相を見せています。鉄輪地区ではテレビアンテナはわずか1年、エアコンの室外機は2年ほどで錆びて使えなくなるそうで、この界隈の空気中の塩分濃度が高いことが伺えます。

ナトリウム-塩化物泉、99.5℃、PH3.4、
成分総量3924㎎、無色・澄明・微弱塩味・無臭 17/6/22

0円

(七段無料券)


長湯温泉 長湯歴史温泉伝承館 万象の湯 - 現在版湯治場再生を目的として作られた施設

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奥豊後温泉文化伝

NO.26

長湯

長湯歴史温泉伝承館

 万象の湯

 

現在版湯治場再生を目的として作られた施設

 

平成30年6月13日訪問


 次に訪れたのは現在版湯治場再生を目的として作られたこちらで、館内には温泉棟、食事棟、宿泊棟の他、古い米倉庫を再生して作られたリラクゼーションホールなどがあります。

 まずは家族湯を見学させていただき、支配人さんのインタビューの後、食事棟で薬膳バイキングの昼食をとりました。大浴場が無人になるのを見計らっての写真を撮影し、家族湯で入浴しました。


 目の前を流れる芹川は、二面がコンクリート張りですが、底面は9万年前の阿蘇山火砕流が冷え固まった溶結凝灰岩のため、せせらぎの音が間近にサラサラと聞こえてきます。


 家族湯は内湯と露天風呂、それに「プクプク水風呂」が揃っていて、43.9℃の重炭酸土類泉で体を温め、20℃程の水風呂でクールダウンすれば浴後に汗をかかず、暑い時期には最適です

マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉、43.9℃、PH6.6、成分総計3360mg、187.2L/min

¥0


長湯温泉 大丸旅館外湯 ラムネ温泉館 - 内湯の重炭酸土類泉も素晴らしい泉質です

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163

奥豊後温泉文化伝

NO.38

長湯

大丸旅館外湯

 ラムネ温泉館

 

内湯の重炭酸土類泉も素晴らしい泉質です

 

平成30年6月13日訪問


 雑誌の取材のアテンドでこちらを訪問、オープン1時間前に入館し、写真撮影やスタッフさんへのインタビュー、浴槽に湯が満たされたのを見計らって一番湯をいただきました。


 ここの建物は建築史家の藤森照信氏の設計で、焼杉と漆喰の外壁、手捻りの銅板の屋根、頂上には松の木が植えられています。前庭には一面にオカメザサが植えられ、季節がら無数のタケノコ状の新芽が立ち上がっていました。


 この庭には直立し遠くを見つめる犬の造像が建っているのですが、大分県在住の彫刻家:辻畑隆子女史の「オンリーワン」という作品です。辻畑さんは別府駅前の油屋熊八像や中津駅前の福沢諭吉像の作者として知られています。


 ここの目玉は炭酸の泡が楽しめる露天風呂ですが、内湯の重炭酸土類泉も遊離二酸化炭素が990mgも含有しており、泉温41.2℃ため泡は付きませんが、素晴らしい泉質です。



ラムネ湯:含二酸化炭素-マグネシウム・ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉、32.3℃、PH6.5、成分総量3662mg、184L/min

内湯:マグネシウム・ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉、
41.2℃(42℃)、成分総量4328mg

¥0


パルクラブ 大地の湯 - 清潔感にあふれているのに好感が持てます

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5-11

162

奥豊後温泉文化伝

NO.8

久住

パルクラブ 

大地の湯

 

清潔感にあふれているのに好感が持てます

 

平成30年6月10訪問


 社会福祉法人「博愛会」が運営する「知的障がいしゃ福祉工場パルクラブ」内にある温泉施設で、地下900mから湧き出す炭酸水素塩泉が掛け流しで供されています。

 大浴場には内湯と露天風呂があり、5つの家族風呂や食堂兼休憩室、農場でとれた豊後牛や、新鮮野菜、ハムやジャムなどを売る販売所もあります。また別棟には石釜ダイニングfuuなどのレストランや宿泊施設もあります。


 なんといっても、建物全体にお掃除が行き届き、清潔感にあふれているのに好感が持てます。湯はみどり色を帯びた濁り湯で、湯温56℃では炭酸味は感じられません。ここの露天に入ると、高原の爽やかな風が感じられて、ついつい長湯になってしまいます。


 毎年、春から秋までの期間にここを起点として、標高1400m付近にある国指定史跡「中川入山公廟」までの「大船山観光登山バス」が運行されています。入山公廟から大船山頂までは1時間40分で登頂できるそうです。

ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩・塩化物泉、56.1℃、PH6.9、成分総量2827mg、
54.4L/min(掘削自噴900m)

¥360


豊後くたみ温泉 ほていの湯 - 湯口付近では弱いながらも泡付きがあります

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5-10

161

奥豊後温泉文化伝

NO.10

久住

豊後くたみ温泉

 ほていの湯

 

湯口付近では弱いながらも泡付きがあります

 

平成30年6月10訪問


 筑後久留米藩領の大刀洗町に明治初期に建てられた赤レンガ造りの天主堂があり、国の重要文化財に指定されています。地元出身の帚木蓬生が、これを題材に『守教』という長編小説を書きました。大友宗麟の命を受け、今村の大庄屋となった一万田右馬助と彼の子孫たちの信仰、棄教、密告、そして殉教が描かれています。

 次に訪れたくたみ温泉は「朽網」と書きますが、ここは宗麟の時代に豊後で初の教会が建つなど、キリスト教日本八大布教地と言われるほどキリスト教信仰が盛んでした。しかし、宗麟亡き後、朽網氏が滅び、信仰の中心は竹田岡城の城下町に移ります。岡城主:志賀親次の庇護の下、人口約4万5千人のうち80%以上の人々がキリシタンもしくは、キリシタンになることを願っていたと言われています。


 その朽網にあるのがこちらで、泉質は炭酸水素塩泉ですが、湯温は40℃のややぬるめで、湯口付近では弱いながらも泡付きがあります。分析書の遊離二酸化炭素は700mg弱なので、二酸化炭素泉にはなりませんが、夏場の入浴には最適ですよ。



マグネシウム・ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉、40.0℃、PH6.5、成分総量3525mg、
無色・澄明・微収斂味・微金気味・微金気臭 H22.7.9

¥300

(久住の日半額)


赤川温泉 赤川荘 - 露天風呂に出ると、滝が目の前に迫って来ます

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5-9

160

奥豊後温泉文化伝

NO.12

久住

赤川温泉 赤川荘

 

露天風呂に出ると、滝が目の前に迫って来ます

 

平成30年6月10訪問


 毎月9日10日は「久住の日」で、久住高原リゾート温泉組合の立寄り入浴12施設が半額で入浴できるお得な日です。

 最初に訪ねたのは久住山の麓で、標高1100mの高地にある一軒宿のこちらです。ここはお母さんがたった一人でお宿を守っているのですが、一人で宿泊客の対応をするのが難しくなり、今は週4日だけ立ち寄り湯を受け付けているだけになっています。


 まぶしい新緑のトンネルの通り抜けてお宿に到着しました。浴室に入ると内湯のガラス窓の先に、轟轟と流れ下る「雄飛の滝」が見えます。源泉は26℃の冷鉱泉ですが、内湯は加温されて42℃ほどの適温です。この冷鉱泉はお宿から更に山に分け入った先にあり、十数カ所から自然湧出しているという事です。


 内湯にはもう一つ浴槽があり、源泉がそのまま掛け流されています。26℃ですからちょっと冷たいですが、加温浴槽で十分に温まったあとで浸かると爽快感があり、もう一つの特徴の炭酸味が、弱いながら感じられます。


 露天風呂に出ると、滝が目の前に迫って来て、その迫力に圧倒されます。手前の浴槽は内湯の加温された湯が流れ込むので、それほど冷たくはありませんが、その先の浴槽はそのままの源泉なのでかなり冷たいですよ。

 ぐずついた天気のためか入浴者が少なく、ゆっくりと名湯を楽しみ事が出来ました。

含二酸化炭素・硫黄-カルシウム-硫酸塩冷鉱泉、26℃、
PH5.3 成分総量4259mg 120L/min(自然湧出)、
無色・澄明・弱炭酸味・微弱酸味・弱苦味・強硫化水素臭・ガス発生有 h22.7.28 
硫酸イオン982.3、遊離炭酸1395.9

¥350

(久住の日半額)


別府堀田温泉 立ち寄り湯 夢幻の里春夏秋冬 - 造成泉も面白いなぁと思った

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12-15

1047

別府八湯温泉道

No.193

堀田

立ち寄り湯 

夢幻の里春夏秋冬

 

造成泉も面白いなぁと思った

 

平成30年6月3日訪問


 NPO法人「別府温泉地球博物館」のメルマガで、「温泉マイスターおすすめの温泉」というコーナーがあり、記事の寄稿を依頼されているのですが、今月はここを取り上げさせてもらおうと思い、確認したい事があってお尋ねしました。

 今はちょうどホタルの舞う季節なので、受付の際に訪ねてみると、今年はホタルの数が少なく、昨夜も数匹程度だったという事でした。数年前に敷地内を流れる朝見川の護岸の改修工事が行われた事が影響しているのかなと思ったのですが、「夢幻の里」に相応しいホタルの乱舞を見てみたいものです。


 男性大浴場の「虹の湯」は先客がありましたが、すぐにあがって行かれたので、その後は独占となりました。時折、木の間越しに太陽の光が差し込み、青白い湯面にスポットライトを当てたようでした。少しぬるめに調整されていて、心地よく湯を堪能しました。


 浴後にロビーで若女将を捕まえて、疑問点をお尋ねしました。分析書の泉温138℃は源泉の噴気の温度であるという事、源泉は噴気のみで湯は湧いていない事、PHや成分量の数値は浴槽内で造成された湯の分析値である事が確認できました。


 明礬温泉の湯の花小屋を思い浮かべると解りやすいのですが、硫黄成分を含む噴気は地表近くのごく浅い所で発生しており、そこにはわずかな水分しかないため、噴気だけが湧き出すことになるようです。

 噴気の吹き込み量の調整で、泉温や濁り具合はかなりの精度で調整できるそうで、これを聞いて造成泉も面白いなぁと思った次第です。

単純硫黄泉、138℃、PH6.6、
成分総量399mg

260円

(名人会割引)


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