海心堂の温泉逍遥

日本一のおんせん県おおいた(別府八湯温泉道、奥豊後温泉文化伝)を中心に、九州の温泉(九州温泉道)の入湯記録

別府亀川温泉 平田温泉

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12-53/1092  
別府八湯温泉道 No.208

別府亀川温泉 平田温泉

 

♨砂湯の湯けむりと、海の潮の香りをイメージしたお饅頭♨

 

平成31年2月23日訪問

 

 この日の最後は定期的に温泉モニタリングを命じられているこちらです。

 温泉モニタリングとは、毎年秋に行われる「別府市全域温泉一斉調査」を補完する目的で、委嘱を受けたモニター員が3カ月毎を目安に、泉温・PH・電気伝導度を測定しています。といっても随分サボってしまいましたが。

 玄関先で16時の開湯を待っていると、管理人の石黒さんが鍵を開けに来てくれました。ここはシャキとする熱めのお湯なのですが、開湯直後はこの時は少しぬるめでした。



 浴後に源泉口から直接、湯をバケツに汲み、温度測定をしました。67℃で変化はない様です。PH・電気伝導度は40℃以下に冷ましてからの測定なので、容器に汲み取って帰宅後に測定をしました。管理人さんによれば、20年くらい前までは沸騰泉で、98℃の湯が自噴していたそうです。



 近くに「かるかん」が名物の和菓子の不老軒さんが移転していました。以前は国道10号線沿いの海浜砂湯の前にあったのですが、ビルが取り壊しになったので移転したとの事でした。桜餅を買ったのですが、「砂湯まんじゅう」があり、これもお買い求めです。砂湯の湯けむりと、海の潮の香りをイメージし、自家製のコシ餡を薄いかるかん種と薯蕷生地でくるんで蒸し上げ、その上に青のりを載せてありました。どちらも上品な甘さでおいしかったですよ。



 

【分析書データ】アルカリ性単純泉、67.9℃、PH8.6、成分総量878mg、無色・澄明・無味・無臭 H28.3.16 メタケイ酸171

 

入浴料 100円

別府亀川温泉 亀陽泉

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12-52/1091  
別府八湯温泉道 No.69

別府亀川温泉 亀陽泉

 

♨広くてきれいな施設になったはなったのですが♨

 

平成31年2月23日訪問

 

 別府市による亀川地区都市再生整備計画の一環として建て替えられ、地区の共同浴場から市営温泉になりました。その目標の一つとして、「多様な交流・賑わいを創出する地域拠点の形成」が掲げられ、「住民同士や住民と学生との交流機会の増加を目指す」と謳っています。

 そうして平成28年7月に新装オープンしました。平成29年度の利用者数は120,878人で、旧亀陽泉の利用者数はわかりませんが、市営浜田温泉の98,312人を大きく上回っています。



 ただ、広くてきれいな施設になったはなったのですが、問題もあります。まずは駐車場が狭いこと、これはJR日豊本線の線路の向こうに整備中だそうです。それと、肝心の浴室や脱衣所が狭いことです。ロビーは無駄に広いのに、ただのオープンな空間で休憩所にも使えません。浴槽は熱湯とぬる湯に分けられていますが、それぞれが5人も入れば一杯になるものです。脱衣所にベビーベッドがありますが、これが邪魔をして小上がりに腰かけるのに狭いのです。完全なバリアフリー構造で車イスの利用者には使いやすい様ですが、脱衣所の狭さがネックではないでしょうかねぇ。


 

【分析書データ】単純温泉、51.4℃、PH7.4、成分総量739㎎、無色・澄明・無味・無臭 H28.7.1 メタケイ酸193

 

入浴料 0円

別府温泉 芝居の湯

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別府八湯温泉道 No.99

別府温泉 芝居の湯

 

♨お芝居、幕の内弁当、温泉をセットにした施設になればなぁ♨

 

平成31年2月23日訪問

 

 ここの正式名称は「別府市コミュニティーセンター」といい、「市民や観光客が自由に集い、交流を深めることのできる新しいタイプの多目的公民館として平成7年オープンしました。江戸文化の雰囲気漂う木造建築の多目的ホールとなっており、電動式回り舞台や観客席は取り外し可能な枡席が設けられた、近世の伝統的「芝居小屋」の様式となっていて、芝居や舞踊など日本の伝統的芸能はもちろん、講演会・シンポジウムなどにも広く利用されています。敷地内には相撲合宿・練習場も併設されています。(大分県観光情報公式サイト)」と説明されています。

 芝居小屋に併設された市営温泉ということで、別名「芝居の湯」と呼ばれています。湯は堀田からの引き湯ですが、はっきりとした硫黄香があり、熱めの湯はなかなか良いものです。が、いつも残念に思うのは源泉投入口に布の袋が懸けてあり、せっかくの湯の花を漉しとっている点です。



 それと風情ある芝居小屋があまり生かされていない点も残念です。大衆演劇の公演でもあれば最高ですが、無理なら時代劇映画の上演でもしたらどうかと思います。お芝居、幕の内弁当、温泉をセットにして、一日楽しめる施設になればなぁと思います。



 

【分析書データ】単純泉、78.0℃、PH6.4、成分総量845mg、微弱白色・微弱混濁・少沈析物有・無味・微弱自然臭 H21.3.27 メタケイ酸119.3 遊離二酸化炭素329.3 別府市温泉供給事業石垣線

 

入浴料 0円

筋湯温泉 薬師湯

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 その他の温泉 大分県玖珠郡九重町筋湯温泉

筋湯温泉 薬師湯

 

♨見晴らしのいい場所に、開放感のある共同浴場を作っては♨

 

平成31年2月16日訪問

 

 筋湯温泉にはうたせ大浴場の他に、「岩ん湯」と「薬師湯」の共同浴場がありますが、浴槽が一つずつしかないため、男女日替わりで利用できるようになっています。この日の男湯は薬師湯で、温泉街のちょっとした崖の上の薬師堂に隣接しています。



 浴室内は薄暗く、脱衣所と浴槽が一体となった作りで、ヒノキの造りの内湯です。源泉の泉温は75.7℃で、加水して供給されていますが、この時は46℃ほどのかなりの熱さでした。不思議な事に洗い桶とイスが一組しかありませんでした。



 八丁原発電所の源泉は75.7℃の高温で、毎分1,600Lもの湧出量があるのだから、見晴らしのいい場所に、開放感のある共同浴場を作ってはどうだろう。

 

【分析書データ】ナトリウム-塩化物泉

 

入浴料 0円(九重町長賞)

筋湯温泉 うたせ大浴場

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九州温泉道NO.59 大分県

筋湯温泉 うたせ大浴場

 

♨八丁原地熱発電所の温泉分析値♨

 

平成31年2月16日訪問

 

 続いて同じ九重町内の筋湯温泉にやってきました。ここには3つの共同浴場があり、最も規模が大きく特徴的なのが、こちらのうたせ大浴場です。2mの高さから流れ落ちる18本の打たせ湯は、首や肩、腰に当てるとマッサージ効果があり、筋のコリが治る事から「筋湯温泉」と呼ばれるようになりました。

 

この画像は筋湯温泉観光協会のHPからお借りしました


 浴室内の入ると一番奥にうたせ湯があり、木製の台座を打ち付けています。その音と立ち上る湯けむりはすさまじく、会話不能、2m先が見えないほどです。



 源泉は九州電力八丁原発電所が、地熱発電用に掘削した温泉が使われています。したがって、独自源泉を持たない宿泊施設や共同浴場は、すべて同じ源泉ということになります。源泉名:八丁原地熱熱水、湧出量:推定1600リットル/分、 泉温75.7℃、pH値:6.4、溶存物質1504mgのナトリウム-塩化物泉です。20038月に筋湯温泉供給(株)が設立され、供給事業を行っています。

 

【分析書データ】単純泉、44.0℃、PH7.1、成分総量704mg

 

入浴料 0円(九重町長賞)




筌の口温泉 旅館新清館

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286 
九州温泉道NO.60 大分県

筌の口温泉 旅館新清館

 

♨せっかく二人きりのところをお邪魔しました♨

 

平成31年2月16日訪問

 

 今年の「しんけん大分学検定」で特別賞として九重町長賞を頂き、無料入浴券の利用期限が2月末までなので、道中の積雪を気にしながら出かけた次第です。幸い積雪はほとんどなく、山影にかすかに残雪が残る程度でした。



 雑木林の小道を進み脱衣所に着くと、先客からご挨拶を受けましたが、これが女性の声でびっくり。ここは混浴なのであり得る事なのですが。カップルでお見えのようで、せっかく二人きりのところをお邪魔しました。

 湯口から多量に注がれる源泉は、土類成分と重曹が豊富で、CO2が750mgの炭酸味の強いものです。



 湯船を取り囲む森はほとんど葉を落としており、タケやササ、ツバキだけが青々としていました。鳴き交わす鳥の声もなく、梢を揺らす風の音だけが聞こえてきます。

 一湯目はオレンジ色の湯と形容しましたが、こちらは黄金色の湯と呼ぶのが相応しいようです。分析書には鉄分の含有はありませんが、湯口では微かな金気臭があり、鉄があるのは明らかです。微量なので、それが湯色の違いになっているのでしょう。



 観光名所の九重夢大吊橋から歩いて来れる場所で、これほどの露天風呂があまり知られていないのを喜ぶべきか、惜しいと思うのか、どっちもだなぁ。

 

【分析書データ】ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉、48.8℃、PH6.6、成分総量3559mg、強黄色・強混濁・微弱収斂味・殆ど無臭 H9.3.11

 

入浴料 0円(九重町長賞)

九重九湯 長者原温泉 オーベルジュ コスモス

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57-5/246
 その他の温泉 玖珠郡九重町大字田野228-1

九重九湯 長者原温泉 オーベルジュ コスモス

 

♨オレンジ色と呼ぶのがピッタリの濁り湯♨

 

平成31年2月16日訪問

 

 2月1日に「湯めぐりパスポートvol.1」が発売され、大分県下61カ所の温泉が半額で入れるとのうれしい企画です。ただ、土日や祝日は利用不可の施設が結構あり、「玉に瑕」といった所でしょうか。




 これを利用してやって来たのは、飯田高原長者原温泉のこちらです。フロントで冬季は露天風呂が利用できないと告げられましたが、この日の気温は3℃、九重の山々は雪をかぶっていますから、これは仕方のないところでしょう。

 浴室に入るとオレンジ色と呼ぶのがピッタリの濁り湯が迎えてくれた。前回までは「単純泉」との表記でしたが、新しい分析書は「カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉」に変わっていました。長湯温泉の土類泉に鉄分をたっぷりと溶かし込めば、ここのような湯色になるのです。




  「カルシウム-硫酸塩泉」は旧泉質名では「石膏泉」です。また、遊離二酸化炭素を349mg含有する「重炭酸土類泉」でもあり、マグネシウムやカルシウムの土類成分が強く、保湿成分のメタケイ酸を334mgも含むも、湯上りは肌にカサカサ感が残ります。




 硫酸塩泉は血圧の降下作用があり「脳卒中の湯」され、その鎮静効果から「傷の湯」「痛風の湯」ともされます。とにかく、複雑な成分を持つ個性的な湯なのです。
 

 

【分析書データ】カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉、48.0℃、PH6.2、成分総量1584mg H30.6.4 FeⅡ3.2、CO2349、メタケイ酸334

 

入浴料 300円(湯めぐりパスポート半額)

2018おおいた遺産 第2回モニターツアー ~県北(国東市)コース~ (後編)

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2018おおいた遺産

第2回モニターツアー ~県北(国東市)コース~

参加レポート

 

 20:00頃、講堂で「夜の勤行」が始まりました。15:00頃に始まる「昼の勤行」の続きで、僧侶の読経が行われますが、笛・鉦・太鼓の3名でお囃子をします。仏教の法会にお囃子が付くのは珍しく、神仏習合の特徴です。



 22:30頃、僧侶が経文に合わせて舞う、「立役」の行法が始まりました。


「①米華 2名の僧侶が香水棒・米・藁・餅を乗せた盆を持ち、足踏みをするように舞います。五穀豊穣を祈願する儀式です。


②開白 2名の僧侶が右手に香水棒を持ち、足踏みと共に上に突き上げたり、床を突いたりしながら舞います。立役に用いる松明の火の安全を祈願する儀式です。


③香水 2名の僧侶が向かい合って香水棒を打ち合わせながら、大きな動きで舞います。


④四方固 院主と長老の僧が、右手に太刀、左手に金剛鈴を持ち、講堂の東西南北を結界して、魔物の侵入を防ぎます。


⑤鈴鬼 2名の僧侶が男女の鈴鬼に扮して、右手に鈴、左手に御幣を持って舞います。最後に荒鬼を招き出します。」


 米華で藁と餅が参拝者に投げ与えられるのですが、大きな餅が私の顔の側に飛んできてびっくり、でもたった一つの餅をゲットできました。藁はお守りになるそうで、多くの参拝者が争って取っていました。


 22:00頃、2名の僧侶がお堂の後方の「鬼の岩屋」からタイレシに担がれて登場しました。クライマックスの「鬼走り」の始まりです。災払鬼と鎮鬼の2体の鬼とタイレシが「オニハヨー、ライショハヨー」と囃しながら前後左右に飛び、灯明を振ります。つづいて手をつないで輪を作り、参拝者が(お堂の)中に入って加持を受けます。松明で参拝者の肩などをたたき、無病息災の加持を行います。






 堂外からでは行法の詳細は分かりませんので、説明は国東市のパンフレットから一部引用しました。


 この時間から小雨が降りだしましたが、堂内を飛び出した鬼は地区の家々を回り、もてなしを受けます。鬼がお堂に戻るのは午前2:00を過ぎてからの事で、鬼役の僧侶はへとへとで歩けないほどになるそうです。



 このタイミングで我々はバスに戻り、帰り支度をしていると、鬼の一体がわざわざ我々のバスまで来てくれました。


 2:00頃、「地区を回った鬼が講堂に帰ってきます。鬼は暴れまわりますが、タイレシが押さえつけ、院主が鬼鎮めの餅をくわえさせるとしずまります。鬼は僧侶の衣に着替え。講堂で院主と長老の僧侶が「松明結儀頌」を唱えると、鬼会が終了します。」


 国東半島の六郷満山文化は、鬼が仏になった里「くにさき」として2018年、日本遺産に認定されました。「くにさき」の寺には鬼がいる。一般に恐ろしいものの象徴である鬼だが、「くにさき」の鬼は人々に幸せを届けてくれる。おどろおどろしい岩峰の洞穴に棲む「鬼」は、不思議な法力を持つとされ、鬼に憧れる僧侶達によって「仏(不動明王)」と重ねられていった。「くにさき」の岩峰につくられた寺院や岩屋を巡れば、様々な表情の鬼面や優しい不動明王と出会え、「くにさき」の鬼に祈る文化を体感できる。修正鬼会の晩、共に笑い、踊り、酒を酌み交わす――。「くにさき」では、人と鬼とが長年の友のように繋がれる。(日本遺産ポータルサイトより)


 国東半島に花開いた六郷満山文化は、宇佐八幡宮の権力と財力を後ろ盾に生まれましたが、次第に山里に土着して、決して豊かではなかった里人の心の拠り所となって行きました。今回拝観した「修正鬼会」は六郷満山の僧侶と里人が連綿として伝えてきた民族文化財です。しかし、過疎化の進展でこのような貴重な文化財さえも、存続の危機に瀕しているのです。偶数年に修正鬼会を行ってきた成仏寺では、2016年には主催の寺や協力する地元住民、檀家の高齢化などを理由に休止になりました。ボランティアの募集など、運営態勢を見直して負担の分担を図り、2018年には4年ぶりにようやく復活を成し遂げました。


 今回の拝観においても、なんら金銭的な見返りを求めてはいませんが、寺や集落の負担は小さくないと思います。地元の人以外の拝観にお布施を求めるとか、講堂内での拝観や駐車場を有料化するなどで財源を確保すること。ボランティアの積極的活用で外部からの人手を確保し、地元の負担を減らし、継続させることが求められているのです。


 山里の自然あふれる風景を残してほしいという思いが、過疎化に拍車をかけているとは言いません。が、部外者の身勝手さも否めません。


 六郷満山寺院は開山1300年祭を期に僧侶の代替わりが進んでいるそうです。宇佐・国東地域はクヌギ林とため池がつなぐ国東半島・宇佐の農林水産循環として世界農業遺産に認定されました。里人が故郷に誇りと愛着が持てる文化を持ち、農林水産業の多様性を生み出してゆく事で、Sustainability(持続可能性)を維持してほしいと願うばかりです。




 今回のバスツァーは25:30に大分駅に到着し、長い長い日程を終えました。その日その時にしか出会えないおおいた遺産もあるので、今後も機会を見つけて参加したいと思います。

2018おおいた遺産 第2回モニターツアー ~県北(国東市)コース~ (前編)

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2018おおいた遺産

第2回モニターツアー ~県北(国東市)コース~

参加レポート

 一般社団法人大分学研究会の主催で行われた「2018おおいた遺産モニターツアー 第2回県北(国東市)コース」に参加してきました。折から大寒波の襲来で、深夜に及ぶ祭礼に躊躇する気持ちもありましたが、翌日が祝日という願ってもない日程でしたので、思い切って参加する事にしました。

 14:30に大分駅前に集合した参加者はいつもの小型バスに乗り込み、途中で別府からの参加者を乗せ、総勢24名で国東半島に向けて出発しました。



 国東六郷満山の「修正鬼会(しゅじょうおにえ)」は国指定重要無形民俗文化財となっています。国東市の成仏寺と岩戸寺が各年交代で、成仏寺は旧正月の5日に、岩戸寺は旧正月の7日に近い休日に、豊後高田市の天念寺では毎年旧正月の7日にとり行われています。



 国東市教育委員会文化財課のパンフレットには、修正鬼会は、国東半島の六郷満山寺院を中心に行われてきた春を迎える伝統行事です。地域では「鬼会(おにお)」とか「鬼夜(おによ)」と呼んだりもします。

 平安時代に都の各仏教寺院で「修正会}という正月の法会が行われるようになり、各地の寺院にも広がり、鎌倉時代にはこの国東半島地域にも入っていたようです。そして六郷満山寺院では、この地域で行われていた「鬼会」という行法と結びつき、独自の「修正鬼会」が生まれたと考えられています。

 現在、寺々に残されている鬼会面などから、江戸時代の初め頃から盛んに行われていたようです。

 六郷満山の寺院は、決して大きな寺院ではありませんでしたが、領主の厚い保護を受け、領地や多くの僧を抱えていたことから、各寺院で「修正鬼会」を行うことができました。しかし、明治時代になると、保護する領主もなくなり、寺僧も減少したことから、六郷満山の寺々は東・中・西組に分かれ、各組内で相互に加勢しあう方法をとり、およそ20の寺院で「修正鬼会」を行っていました。現在では東組が国東市の成仏寺と岩戸寺で交互に行い、西組が豊後高田市の天念寺で行うだけとなっています。 修正鬼会は寺の僧侶だけでなく、地域の人々が様々な役割を担っています。このことは、六郷満山寺院と地域の結びつきの強さを示すものと考えられています。

 仏教儀式でありながら農耕儀式や庶民信仰をも含んだ儀式として、昭和52年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。と説明されています。


 修正会としては、福岡県の太宰府天満宮の「鬼すべ」や、久留米市の大善寺玉垂宮の「鬼夜」などが有名です。奈良東大寺の「お水取り」は、旧暦の二月に行われる「修二会」という儀式で、修正会と同じような儀式と考えられます。

 まずは明日、修正鬼会の行われる豊後高田市の長岩屋山天念寺を訪れました。前を流れる長岩屋川と断崖絶壁の天念寺耶馬に挟まれた狭い土地に寺はあり、講堂・六所権現社(現:身濯神社)だけが建っている無住の寺です。本堂と庫裡は昭和16年10月1日の集中豪雨で流出してしまい、本堂の再建資金を得るために、国の重要文化財である阿弥陀如来立像が埼玉県の寺院に売却され、その後大分県などによって買い戻され、今は近くの「鬼会の里」の収蔵庫に収まっています。






 長岩屋川の流れの中に巨岩があり、三体の仏像が刻まれています。これが、通称「川中不動」と呼ばれる磨崖仏で、高さ3.23mの不動明王と二童子(制多迦童子、矜羯羅童子)の像で、室町時代に治水の願いを込めて造られたと伝えられています。



 裏山の天念寺耶馬は2017年10月に無動寺耶馬と共に国の名勝に指定され、山中には六郷満山峯入りの修行場のひとつ石造アーチ橋の「無明橋」があります。




 国東市の割烹川口屋で夕食をとった後、今日の修正鬼会の舞台となる岩戸寺に向かいました。とっぷりと陽が暮れた中を県道でバスを降り、岩戸寺までの細い道を400mほど登ってゆくと、小さな谷の奥にささやかな集落があり、さらにその奥にたき火の明かりにぼんやりと照らされた寺が見えていきました。打ち鳴らされる梵鐘の音と、僧侶の吹くホラ貝の音、そして参拝者のざわめきが聞こえてきます。



 18:30頃、参道の入り口に人だかりができ、8人のタイレシ(後で大松明を運び上げたり、荒鬼の介添役となり、鬼とともに加持を行う役)が谷川で身体を清める「垢離取り」を見守っていました。

 19:10頃、本堂で「盃の儀」が始まりました。院主(当寺の住職)とタイレシが杯を交わして縁を結び、鬼会が無事執行されることを祈願する儀式です。裃姿の二人の少年が両者にお酌をしていました。



 19:30頃、本堂での儀式が終わり、院主らの僧侶が講堂に向かいますが、参道を照らすため大松明(オオダイ)に火がつけられ、タイレシがかついで参道を上り、六所権現と薬師堂に献灯する「タイアゲ」が行われます。




 本堂から講堂へ上る参道沿いに国の重要文化財の国東搭があります。国東市のHPによれば、「銘文のある国東塔としては最古、しかも気品のある最優秀作である。総高3.29m。塔身の刻銘により弘安6年(1233)に納経のために造立。各部の均整がとれ気品があり、優美な塔である。鎌倉時代」とあります。



(後編に続く)

別府温泉 海門寺温泉

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別府八湯温泉道 No.3

別府温泉 海門寺温泉

 

♨慶長豊後地震で一夜にして海に沈んだ海門禅寺♨

 

平成31年2月2日訪問

 

 海門寺温泉というのは、隣接する曹洞宗の宝生山海門寺に由来する名前です。豊臣秀吉の治世に慶長豊後地震が発生し、別府湾に浮かんでいた久光島と瓜生島(沖ノ浜との説もある)は一夜にして海に沈んでしまいます。この久光島にあったのが海門禅寺で、その後に今の場所に再建されたそうです。



 慶長大地震は9/1に伊予地震、9/4に豊後地震、9/8に伏見地震が連続して起こり、いずれもM7以上の大地震でした。

 宣教師ルイス・フロイスは「豊後の国について」で、「府内からマイル三哩(約4.8km)離れて、沖ノ浜と呼ばれる大きな村があります。多くの船の寄港地であり揚陸地です。(中略)夜間突然あの場所に風を伴わず海から波が押し寄せて来て、非常に大きな音と大きな力で、その波は町の上に7ブラッチョ(約4m)以上も立ち上ったとのことです。その後、高い古木の頂から見たところによると、気狂いじみた激烈さで海はマイル一哩(約1.6km)も一哩半(約2.4km)以上も陸地を浸食し、波が引いたときには沖ノ浜の町には何も残っていませんでした。」と報告しています。

 2017年に政府の地震調査委員会は、国内最大の断層帯である中央構造線の西の端が大分県まで達しているとする新たな評価を公表しました。すると慶長三地震は中央構造線上で連続して起こったことになります。四国電力の伊方原発はこの上に建っており、とんでもなく危険な原発なのです。



 湯は自家源泉で、47℃の重曹泉です。2010年に建て替えられ、別府市営温泉としては初めて熱湯とぬる湯の二槽式になりました。


 

【分析書データ】ナトリウム-炭酸水素塩泉、47.3℃、PH7.5、成分総量1204mg、無色・澄明・無味・無臭 22/1/27

 

入浴料 0円

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