海心堂の温泉逍遥

日本一のおんせん県おおいた(別府八湯温泉道、奥豊後温泉文化伝)を中心に、九州の温泉(九州温泉道)の入湯記録

地獄ハイキング 「鉄輪~野田~亀川コース」 参加レポート

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地獄ハイキング 「鉄輪~野田~亀川コース」

温泉マイスター参加レポート

 NPO法人別府温泉地球博物館主催の地獄ハイキング2019年度の春第1回は、平成31年4月20日(土)、「鉄輪~柴石~亀川コース」での開催でした。今回は平成最後の地獄ハイキングとなりました。このコースは京大地球熱学研究施設提供の「鉄輪・柴石コース」と「鉄輪・亀川コース」を合体させた新コースです。ガイド役は京大名誉教授の竹村恵二先生が勤めてくださいました。


 13:30にスタート地点の「大谷公園」に集合した参加者は、久しぶりの参加の河野さん、福岡県から参加の明石さん、川原さんはじめ5人と、事務局の幸さん、ガイドの竹村先生の総勢7人です。



 まずは「地獄蒸し工房鉄輪」の竹製温泉冷却装置「夢雨竹」を見ながらひとしきり話が盛り上がります。竹の枝の中段にバクテリアが付着しているのは、彼らにとってそこが適温なのだろうなどなど。


 みゆき坂を下って「永福寺」に着きました。ここは時宗の開祖一遍上人が鎌倉時代に開いた寺です。上人は法力により鉄輪の地獄を鎮め、最後まで鎮まらなかった地獄を「蒸し湯」として使う事を教えたとされています。一遍は伊予国道後温泉近くで生まれ育ち、遊行の旅の途中に別府を訪れました。その際に上陸したのが「上人が浜」ですが、参加者からはあそこは遠浅の海岸で、海中に岩があったりするので、船を寄せるには向かないとの異論もでました。



 蒸し湯の前を過ぎ、富士屋ギャラリー「一也百」の前に着きました。ここには今では貴重な「別府石の石畳」があります。別府石とは今から約9万年前に鶴見岳が大噴火し、その際に飛んできた噴石で、正式名は「角閃石安山岩」です。通りの石畳が作り替えられる際に、富士屋のオーナーの安波さんのこだわりで、ここだけは元のままに残したのだそうです。



 竹村先生から別府にはもう一つ「輝石安山岩」がありますと解説がありました。約40~50万年前の由布川火砕流が冷え固まったもので、柱状節理となるため、薄く扁平に割れる性格があります。


 市営熱の湯温泉の裏に「熱の湯源泉跡」があります。「熱の湯」と聞くと熱い温泉を想像するのですが、実はここの源泉はかなりぬるかったそうです。熱のある身体でぬるめの湯に浸かると、身体が冷やされて熱が取れることから「熱の湯」と呼ばれました。



 近くに「洗濯場跡」がありますが、戦前まで温泉施設として利用されていたそうでが、湯温が低く泉質が洗濯に適していたため、洗濯場として活用されるようになったということです。つまり、湯がぬるかったからこそ洗濯ができたのです。


 熱の湯裏の断層崖にやって来ました。こここそがNHKの人気番組「ブラタモリ」の「別府はなぜ日本一の温泉に?」編で、案内人を務めた我らが由佐悠紀先生(京都大学名誉教授(地球熱学)、別府温泉地球博物館館長)が登場した場所です。別府を形作った南北二つの断層は正断層であると考えられていて、断層面に沿って地層がズレ下がった扇状地に別府の町が広がっています。



 この断層崖を上り下りする坂道が「みかえり坂」で、頂上から鉄輪の街並みが一望できます。3年前の熊本地震の直後にここを訪れたとき、屋根にブルーシートが懸けられた家屋が一直線上に並んでいて、その直下の断層が動いた事がハッキリわかりました。そして、その断層面から北側の被害が大きかったのは、断層の下盤が強く揺れたことを物語っているのです。



 貴船城の登り口に大観山の溶岩の露頭が見られます。約30万年前、高崎山・実相寺山・大観山が相次いで噴火しました。これらは粘度の高い溶岩を噴出したため、山容はドーム状です。露頭で見られる岩石はいわゆるデイサイトです。デイサイトとは花崗閃緑岩に相当する化学組成をもつ火山岩で、安山岩より二酸化ケイ素を多く含み、有色鉱物はすこししか含まないものです。



 北鉄輪の民家の芝桜が見ごろで、一行の目を楽しませてくれました。



 途中で幹線道路を外れ、野田の集落内を進みます。これから向かう亀川地区は海抜の低い湿地が、亀川断層に沿って奥まで続いているので、津波や高潮の被害をたびたび受けてきたのですが、その際の避難場所はここ、野田公民館が指定されています。



 野田集落のはずれに亀川の市街地と別府湾が一望できる見晴らしの良い場所がありました。ここからは北側の亀川断層と、南の柴石側の断層に限られた、亀川の低地がよく解ります。別府大学駅は海抜11m、別府駅は9.8mであるのに対し、亀川駅は海抜2.8mの位置にあり、いかに低地であるかは明白です。



 野田集落から龍巻地獄の下に通じる山道に火砕流由来の露頭がありました。ボロボロの砂に小石が混じる地層ですが、小石のカドが丸まっていないので、土石流由来ではなく、火砕流か山体崩壊によって生じた地層とわかりました。



 血の池地獄前から長泉寺に通じる小道に、血の池地獄の湯が引いてある貯湯タンクがあり、オーバーフロー分が側溝に流されていました。いかにも血の池地獄の湯を思わせる酸味と、赤に泥が観察できました。



 長泉寺は山号を「朱湯山」といい、昭和43年に現在地に移転するまでは、血の池地獄のそばにお寺があったそうです。「血の池地獄」は西暦720年頃に編纂された「豊後国風土記」に以下の様に記述されています。「赤湯の泉 郡の西北のかたにあり。此の湯の泉の穴は、郡の西北のかたの竃門山にあり。其の周りは十五丈ばかりなり。湯の色は赤くして埿あり。用ゐて屋の柱を塗るに足る。埿、流れて外に出づれば、變りて清水と爲()り、東を指して下り流る。因りて赤湯の泉といふ。」 つまり、1300年以上も前から湧き続けていることになります。池の奥に湧出口があり、1927年(昭和2年)には高さ220mにまで達する大爆発を起こしたとの立て看板が立っています。今では定期的に熱泥を浚っているので、爆発する事はないそうです。





 ここから国立病院機構別府医療センターの前を通って、亀川駅の西口に到着しました。ここが今日のゴールです。かなり長い距離を歩いたという印象ですが、距離は4.7kmで、27m上って160m下るコースでした。


 次回は5/11(土)、「別府・朝見コース」を歩きます。この日は温泉マイスター限定で、私がガイドを勤めます。そして、6/16(日)はどなたでも参加できる回となります。地獄ハイキング終了後は、極楽コース(懇親会)も予定していますので、奮ってご参加ください。

別府堀田温泉 堀田温泉

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別府八湯温泉道 No.127

別府堀田温泉 堀田温泉

 

♨含二酸化炭素・硫黄-炭酸水素塩泉となる可能性があります♨

 

平成31年4月14日訪問

 

 堀田温泉は別府の扇状地を限る南の朝見川断層沿いの最上流部にあたり、一大地熱地帯となっています。しかし、水の供給源が乏しいため、温泉が噴気となって放出され、熱水としての湧出量はごく限られています。

 市営堀田温泉は堀田泉源の噴気を湧水に当てて作った噴気造成泉です。もう少し噴気を当てれば硫黄泉になるのでしょうが、湯が熱くなりすぎて使いにくくなるのです。




 注目すべきは遊離二酸化炭素が608.4mg含まれる事です。泉源の噴気にCO2があり、それが湯に溶け込んでいる訳ですが、噴気を当てる時間を延長すれば、含二酸化炭素・硫黄-炭酸水素塩泉となる可能性があります。といっても泉温が高すぎて湯中にはほとんど残りませんが。




 いつも混み合うこちらですが、この日は露天風呂は貸し切りで、軒下のツバメの巣からはひな鳥の声が聞こえていました。

 

【分析書データ】単純泉,65.8℃,PH6.3,成分総量1057mg、無色・少沈析物有・無味・微弱自然臭 H21.3.6 堀田貯湯タンク・塩素系薬剤使用 遊離二酸化炭素608.4

 

入浴料 210円

別府観海寺温泉 向原温泉

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別府八湯温泉道 No.207

別府観海寺温泉 向原温泉

 

♨テレビ番組で別府八湯が頻繁に取り上げられています♨

 

平成31年4月14日訪問

 

 このところテレビ番組で、別府八湯が頻繁に取り上げられています。NHKの「サンドのお風呂いただきます」では、前後編で別府温泉郷として紹介されていました。日本テレビ系列の「秘密のケンミンSHOW」では、大分県出身のの石丸謙二郎が「別府はおそらく全家庭が温泉じゃないですか?世界一湯の出る町ですから」との発言から取材を開始。多くの家庭でお風呂が温泉である事が紹介されました。同じく日テレの「超問クイズ!真実か?ウソか?」では、関西汽船のサンフラワーを利用して、0泊3日で別府温泉を満喫するたびが紹介されました。

 

 硫黄の香りに包まれたくてこちらを尋ねました。

 今年の春は転居に忙殺されて、湯巡りも滞りがちですが、少しづつ落ち着きを取り戻したいと思います。

 ここの前庭にはサクラの大木があり、見事に花を咲かせるのですが、この日は既に散り落ちて葉桜になっていました。



 浴室内は無人で、ほのかに硫黄が香る中で、やや熱めの湯に浸かりました。ほぼ中性の湯は微かに白い湯の花があり、清潔に磨き上げられた浴槽に漂っていました。

 


【分析書データ】単純泉、78.0℃、PH6.4、成分総量854mg

 

入浴料 100円

別府八湯 別府温泉 ゲストハウスAKIBA「秋葉の湯」

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 その他の温泉 大分県別府市楠町14-24

別府八湯 別府温泉 ゲストハウスAKIBA「秋葉の湯」

 

♨自家源泉掛け流しで¥200はかなりお得♨

 

平成31年4月14日訪問

 

 大分県内の宿泊業を席巻するグローリアホテル・グループが、別府市中心街に新たにオープンした「ゲストハウスAKIBA」に併設された温浴施設です。

 国道10号線から秋葉通に曲がると直ぐのところにあり、24時間営業となっていました。



 入口で¥200を投入すると自動ドアが開き、一段上がった先が脱衣所です。浴槽は3~4人ほどの小さなもので、カランとシャワーは3つありました。

 湯は自家源泉のようで、泉温50℃、成分総量986mgの単純泉です。分析書では「無色・澄明・殆ど無味・無臭」ですが、微かに土色の濁りが感じられました。


 ここのシャワーはなかなかのもので、レバーの切り替えで、普通、高圧、ミストに切り替わり、ミストがとても心地よく感じました。

 シャンプー・コンディショナー・ボディソープ付きで¥200はかなりお得です。

 

【分析書データ】単純泉、50.3℃、PH7.1、成分総量989mg、無色・澄明・殆ど無味・無臭 H30.12.20 メタケイ酸221 CO₂35.2

 

入浴料 200円


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