海心堂の温泉逍遥

日本一のおんせん県おおいた(別府八湯温泉道、奥豊後温泉文化伝)を中心に、九州の温泉(九州温泉道)の入湯記録

地獄ハイキング 鶴見岳下山コース ガイドレポート(前編)

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地獄ハイキング 「鶴見岳下山コース」ガイドレポート(前編)

温泉マイスター シニアマイスター 甲斐 心也

 NPO法人別府温泉地球博物館主催の地獄ハイキング2019年度の秋第3回は、令和元年11月30日(土)、温泉マイスター限定で「鶴見岳下山コース」での開催でした。今回も新コースでの開催で、「日本一の温泉都市別府の母なる山(熱源)である鶴見岳を下山する」コースです。山頂の気温は3℃、別府湾から湧き出す雲で視界はままならず、下山ルートは想定外にきつい道のりで、まさに地獄ハイキングにふさわしいハードなものになりました。




 13:30にスタート地点の「別府ロープウェイべっぷ高原駅」に集合した参加者は、ガイドを勤めてくださる京大名誉教授の竹村恵二先生をはじめ総勢10人です。




 標高503mの別府高原駅から鶴見山頂駅までは、高低差792.5m、線路長1,816mで、わずか10分です。山上駅の展望台からは南方面に九重連山や志高湖が見渡せるはずですが、霧に包まれて何も見えませんでした。また、西方面は由布岳や猪の瀬戸湿原、由布院断層がありますが、これも五里霧中です。






 猪の瀬戸湿原について大分県のHPでは、「猪の瀬戸湿原は、標高約700mの高原に形成された湿原であり、やまなみハイウェイに沿い、城島高原の西端、鶴見岳と由布岳の間の南斜面に位置しています。ヨシやススキが広がり、サクラソウ等の貴重な植物が生育しています。また、阿蘇くじゅう国立公園の区域に含まれており、平成28年4月には環境省によって生物多様性保全上重要な湿地に選定されました。」と説明されています。

 

 東展望台に着きました。眼下に別府市街地に続く別府湾や国東半島が見渡せるはずですが、山塊を這うように立ち昇って来た霧で、全く何も見えません。



 大分市議会は「大分自動車道及び東九州自動車道の濃霧対策に関する意見書」を国交省に提出しました。「国土交通省のまとめた高速道路の「要因別通行止め時間ワーストランキング」では、2014 年度(平成26 年度)271 時間、2015 年度(平成27 年度)314 時間と2年連続で、「霧」、「災害・悪天候」の両部門で全国ワーストとなった。特に、大分自動車道湯布院ICから日出JCT間及び東九州自動車道速見ICから別府IC間においては、年間を通じて30メートル先も見えないような視界状態の濃霧がたびたび発生する。これは、別府湾方面から自動車道がある山側へ吹く風により、湿った空気が斜面を這い上がることで、空気が冷やされ空気中の水分が飽和状態に達して発生する滑昇霧が主な原因と考えられる。」と厄介者扱いし、その原因を説明しています。

 一方で由布院盆地に発生する朝霧について「おおいた遺産」のHPでは、「冷気とともに朝霧の季節がやってくる。放射冷却による霧は金鱗湖を中心にわき上がり、みるみる盆地を満たし、人々が目を覚ますころには辺りはまさに霧の湖底。大分県には盆地が多く、各地で朝霧が発生する。日田、安心院など。中でも由布院(由布市湯布院町)の濃い霧は名物で、その光景は幻想的でさえある。(中略)霧は濃い。秋深まる朝、旅人は大分自動車道、九州横断道路から霧の湖を見下ろす。そして霧の底には、里人とともに多くの観光客がいることを。信夫はさらに「私の思ひは湯の滝山の朝の霧より深い」と詠む。」と褒めたたえています。

  

 山頂近くに大分県の民放各社のテレビアンテナが建っていますが、その陰に隠れるように「京都大学鶴見岳観測室」があります。京大は鶴見岳・伽藍岳周辺において、鶴見岳山頂付近に鶴見岳観測室を置き、別府湾周辺の高崎山・鶴見岳・天間・唐木山・別府市地球熱学研究施設に短周期地震計を設置しています。




(後編に続く)

海心堂

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