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Author:海心堂
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じんわり温泉道 含鉄泉

含鉄泉
【この記事は勤務先の社内HPに投稿したものを転載しました。】

「じんわり温泉道」の第17回は「含鉄泉」です。

温泉水1㎏中に総鉄イオン(鉄Ⅱまたは鉄Ⅲ)を20以上含有するものを「含鉄泉」といいます。陰イオンによって炭酸水素塩型と硫酸塩型に分類され、湧出して空気に触れると、徐々に酸化が進み赤褐色になる特徴があります。また、アルミニウムイオンを含むと「緑礬泉」と呼ばれます。かなり珍しい泉質で、兵庫県の有馬温泉の「金泉」が有名です。別府の「血の池地獄」は、酸化鉄より赤く発色するとされていますが、鉄分は意外にも少なく、むしろマグネシウムやカルシウムを多く含み、「含鉄泉」ではありません。

 

最初に紹介するのは、大分県由布市の塚原温泉「火口乃泉」です。ここは鉄イオンの含有量が日本一で、つまり日本一の「含鉄泉」という事になります。この日は、ようやく春の訪れを思わせるうららかな日で、塚原高原にもやわらかな日差しが降り注いでいました。受付で露天風呂が利用できるか尋ねると、今日なら湯温は問題ないとのことで、貸切で露天を味わいました。おかげでいつもは薄暗くてよく解らない湯の色が、わずかに緑味を帯びた透明の湯と確認できました。硫黄も含まれていますが、その痕跡を嗅ぐことはできず、強い酸味と苦み・渋みが個性を主張しています。

 

 

次に紹介するのは大分県竹田市の長湯温泉「水神の森」です。手作り感のある広めの浴室は、源泉が投入されている熱め浴槽とぬるめの浴槽の二つ。ここは独特の特徴を持つ泉質で、湯口からは炭酸を多量に含んだ源泉がゴボゴボと音を立てています。48℃の湯温では泡付きはありませんが、水没している湯口からは明瞭な炭酸臭が感じられます。長湯温泉では唯一の含鉄()の成分が、「療養泉」としての基準を満たし、貧血などにも効果があり、メタケイ酸を多く含んだ泉質は保湿作用があります。

 

 

最後は熊本県南小国町の黒川温泉「御客屋」です。享保七年創業の肥後細川藩の御用宿としての歴史を持つ老舗のお宿です。浴室は受付から廊下と階段を2階ほど下った先にある「古の湯」に案内されましたが、江戸時代から続く湯で、ph3.3の「酸性-含鉄泉」です。露天はやや熱めで鉄臭があり、内湯「姫の湯」はぬる目でキシキシ感のある湯。露天からは砂防ダムの水音が間近に聞こえ、ゆったりと過ごすことができました。

 

 




その他には、お薬師様へのお賽銭で入れる大分県別府市の明礬温泉「鶴寿泉」、

 

九重星生山の中腹 標高1450mの九州で一番高い所から湧き出ている

酸性緑礬泉の大分県九重町の九重星生ホテル「山恵の湯」、

 

坂本龍馬が日本初の新婚旅行に訪れたという、硫黄谷庭園大浴場で有名な

鹿児島県霧島市の霧島温泉「霧島ホテル」(この画像は硫黄泉の浴槽です)

などが挙げられます。

 

塚原温泉 火口乃泉

 大分県由布市湯布院町塚原1235

 0977-85-4101

 酸性-含硫黄・鉄・アルミニウム-カルシウム-硫酸塩泉

 900-1800

 500円(露天風呂600円)

 

長湯温泉 水神の森

 大分県竹田市直入町長湯2907

 0974-75-3490

 含鉄(Ⅱ)-ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉

 1000-2200

 500円

 

黒川温泉 御客屋

 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6546(黒川温泉川端通り)

 0967-44-0454

 酸性・鉄()-単純泉(硫酸塩型)

 8:3021:00(最終受付 20:30

 600円

 


テーマ:温泉♪
ジャンル:旅行

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