この日の最後は市営「浜田温泉」だ。お昼少し前の時間だったが、10人以上の入浴客がおられ、洗い場が足りない程の盛況ぶりだ。ここの源泉は「地獄田源泉」とあり、今回調べてみると、溝部学園の更に山手方面にあり、市営配湯線の一つになっている。
もう一つ気になっていたのが、旧浜田温泉の「浜田温泉資料館」のある事。
入母屋の立派な玄関を入って、浴室のある半地下に下ると、一番入り口側に「蒸し湯」の跡があるが、ここの天井に明り取りの仕掛けがある。入口の地面に水晶のキューブが埋め込んであり、これを通して太陽光が届くという、洒落たからくりが施されている。
この建物は昭和10(1935)年の建築で、国の登録有形文化財に登録されており、竹瓦温泉(昭和13年建築)より古く、別府の温泉建築で最も古いものだ。
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