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Author:海心堂
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地獄ハイキング 亀川コース・レポート

 

 

地獄ハイキング 亀川コース・レポート

 

別府温泉地球博物館主催の今年度最初の地獄ハイキングは、平成29年4月22日(土)、温泉マイスター限定で亀川コースでの開催でした。


亀川駅西口に13:30に集合し、ガイドの京都大学地球熱学研究施設の竹村教授、参加者4名と事務局の杉本さんの総勢6名という少人数で勇躍スタートしました。

日豊本線沿いの住宅街を北へ400mほど進むと、目の前に亀川断層の断層崖が聳え立っていました。ここは断層崖の東南端に当たります。

ここから、断層崖の縁沿いに西に400mほど進むと、西念寺の甍が見えてきました。この手前から断層崖を上る九十九折の急な坂道を喘ぎながら550mほど登って行きます。

途中、眼下に国立別府医療センターの広い敷地が見渡せます。この一帯は鉄輪断層崖と亀川断層崖に挟まれた低地で、海抜が2~3mほどしかなく、これまで何度となく津波や高潮の被害を蒙ってきた所ということです。なるほど、津波の避難誘導標識はこの崖を上るよう指示されていました。

また、この断層崖は凝灰角礫岩で出来ており、約30万年前の高平山火山の噴火時の火砕流によって出来たと考えられています。岩を割ってみると角閃石の長く伸びた結晶が見られます。


坂道を登り切るとスパランド豊海の「とんぼの湯」の前に出ました。 ここから丘の頂上付近にある公園まで290mほど登ってゆきますが、ここもかなりの急坂です。公園からは目の前に別府湾から国東半島の山並みが見渡せますが、春霞なのかPM2.5なのか、薄ぼんやりとしていました。

 
 

ここから西に向かって400mほど進むと、今日の最高点のスパランド豊海入口のバス停に着きました。ここに凝結溶解岩の石積みが見られました。これは30万年~9万年前に4度に渡って大噴火を起こした阿蘇山の火砕流が冷え固まってできた岩で、竹田市や豊後大野市に多く見られます。国宝の臼杵石仏や奥豊後の磨崖仏群はすべて、柔らかく加工の容易なこの岩に彫られています。この岩は他所から運び込んだもののようです。

ここからは急な下り350mほどを、内竈集落を目指して進みます。集落の中心には共同浴場の内竈温泉があり、約200mの深さから源泉温度60℃ほどのナトリウムー塩化物泉系の単純泉が湧いています。普段は組合員専用ですが、4月の別府八湯温泉まつりの折には無料開放され、多くの温泉愛好家が訪れます。


この辺りは斜面に張り付くように住宅があり、石垣を積み上げて段々の田畑が作られています。これまで幾度となく、がけ崩れや土石流に襲われて 来た苦労の歴史が偲ばれます。


この辺りでは高平山火山の溶岩が冷え固まった角閃安山岩の一枚岩が見られます。ちなみに別府で石垣によく使われる「別府石」は、朝見川断層と鉄輪断層の間で陥没が起きた後、鶴見岳の噴火が起こり、火砕流や土石流により運ばれた鶴見岳起源の安山岩といいます。この噴火活動は約9万年前からと言われており、比較的新しい火山と言えます。

 ここから平坦な尾根道を1600mほど進み、柴石温泉と血の池地獄の中間あたりで県道218号線に出ました。

ここで興味深いお話しを聞きました。鉄輪のかまど地獄は、かつてはこの辺りにあったという事です。その由来は泉温90℃の噴気で、古来より氏神の竃門八幡宮の大祭に、地獄の噴気で御供飯を炊いていたとの事です。

竈門神社と鉄輪は距離的に遠く、その繋がりに違和感がありましたが、ここであれば納得できます。かつては野村荘(道路沿いに名前の入った門だけが残っている)の裏手にありましたが、徐々に噴気の勢いが弱くなり、昭和30年代に現在地に移転したとの記述がネット上にありました。それにしても、別府地獄めぐりのダイジェスト版が見れる、好都合な代替地がよくぞ見つかったものだと感心します。

ここからゴールまでは500mほど、血の池地獄の前で記念写真を取り、解散となりました。雲一つない好天に恵まれ、2時間30分、全行程4.5kmのハイキングを楽しく終えることができました。



テーマ:温泉♪
ジャンル:旅行

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