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海心堂の温泉逍遥

日本一のおんせん県おおいた(別府八湯温泉道、奥豊後温泉文化伝)を中心に、九州の温泉(九州温泉道)の入湯記録

別府鉄輪温泉 熱の湯温泉 - 澤西祐典『別府フロマラソン』出版記念トークイベント

 

10-84

936

別府八湯温泉道

NO.39

鉄輪

熱の湯温泉

 

澤西祐典『別府フロマラソン』
出版記念トークイベント

 

平成29年8月6日訪問


時折、強い風の吹く中、鉄輪まで下ってくると蝉の声が暑苦しいものに変わり、地熱が地表近くを漂って蒸し暑さでうだるようだ。そんな中、浴後に汗が引かないここを訪れるのは勇気がいる。塩化物泉は別名「温まりの湯」で、塩分が皮膚の表面を覆い、湯冷めを防いでくれると言われるからだ。


また、ここは天然の保湿成分といわれるメタケイ酸が689.6mgも含まれている。しかも、塩化物泉で弱酸性の湯は極めて珍しく、「鉄輪臭」といわれる独特の芳香を持っている。この日は浴槽内で60を数え、水道で水浴びをしてすぐに上がった。

 

15:00からは鉄輪の冨士屋一也百ホールで、「澤西祐典『別府フロマラソン』出版記念トークイベント」が開催された。澤西氏と大分市のカモシカ書店店主:岩尾晋作氏がトークライブを繰り広げ、著者の来歴、別府大学の講師となった経緯、本書執筆の動機や裏話が語られた。


別府八湯を舞台とする小説といえば、織田作之助の「続夫婦善哉」をはじめ「流川文学」と呼ばれることがあるが、関西汽船で来別した関西人の別府での営みが主題となっており、別府独自の文学作品とは言い難い感がある。澤西氏の次回作では別府の奥深さを描いてほしいと切望したところ、別府を舞台とした作品はこれで最後とのことで、ちょっと残念だ。

ナトリウム-塩化物泉、83.4℃、PH4.1、成分総量4535mg
無色・澄明・弱塩味・無臭 H21.3.10 市有渋の湯上泉源

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