明礬から鉄輪に下って、こちらで入浴しました。「渋の湯」とは不思議な温泉名ですが、渋の湯温泉組合の公式サイトによれば、「鉄輪の地獄地帯十万地獄にある字名『渋湯』から引き湯をしていたことによりその名が付く。以前はタオルが茶色に染まるほど金気の強い、渋い色の泉質であったことによるとも言われています。」とあり、かつては鉄分の強い泉質で、渋い味がしたことに由来するようです。

現在は永福寺の境内にある市有源泉から引かれており、金気はほとんど感じられませんが、天然保湿成分のメタケイ酸の含有量が多いことが自慢です。また、適度な塩分と鉄輪特有のダシ味があり、飲んでもおいしい温泉です。ただし、微量のヒ素の含むため量は控えた方がよい様です。

浴舎の裏手には「七滝」とよばれた滝湯の後が残っていて、砂湯や蒸し湯もあった往時を偲ばせています。けど、滝湯の湯はどのようにして冷ましていたのだろうか。
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