海心堂の温泉逍遥

日本一のおんせん県おおいた(別府八湯温泉道、奥豊後温泉文化伝)を中心に、九州の温泉(九州温泉道)の入湯記録

地獄ハイキング 浜脇~上人ヶ浜コース 参加レポート(後編)

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地獄ハイキング

浜脇~上人ヶ浜コース 参加レポート(後編)

 

 国道10号線を渡って北浜公園に着きました。この辺りは海抜2.5mで、昔から高潮の被害を受けてきた地域です。ヨット艇庫の向こうに旧別府港の石造りの桟橋が見えます。





 北浜海岸には高さ5mを超える高潮堤防が築かれていて、海岸と陸地が切り離されています。現在、北浜ホテル街の護岸の改修工事が進められており、芝生を植えこんだ広場ができ、スロープや階段を配置して、高さ6.7mの護岸から海が眺められるようになります。



 北浜ホテル街の北には、的ヶ浜公園と人工砂浜のスパビーチが広がっています。スパビーチの砂は花崗岩組成の白砂ですが、別府には花崗岩はなく、本来は角閃石安山岩の黒い砂であるべきとのお話がありました。


 



 スパビーチの先には市営温泉の北浜テルマスがあり、水着で泳げる温泉プールがあります。その先の若草漁港を過ぎると、境川の河口に出ました。境川は別府扇状地を形作った火砕流や土石流が流れ下ったあとで、本来は水無川です。



 境川を渡ると餅ヶ浜海岸が広がっています。ここでも花崗岩の切石が土留めとして使われ、砂浜の砂も花崗岩の白い砂です。堤防の上にはクロマツが植えられていますが、横に伸びた枝の段数を数えれば、松の生育年数が判ることを教わりました。ここの松は10~13年生のようで、護岸工事が行われたのはおおよそ10年前である事が判りました。





 的ヶ浜、弓ヶ浜、餅ヶ浜と3つのゆかしい名の海岸が続いていますが、これは平安末期の武将、鎮西八郎源為朝伝説に由来します。剛弓の使い手として知られた為朝が的ヶ浜に30間ごとに的を置き、馬上から射抜いたことから的ヶ浜といわれ、男が5~7人がかりで弓を張ったという弓ヶ浜、その弓を立てかけた弓かけの松、好物の餅を食べたという餅ヶ浜の地名が今でも残っています。



 餅ヶ浜海岸と別府国際観光港の間に長い桟橋が伸びていました。これは別府港に停泊して観光施設となったオリアナ号に渡るための桟橋の跡です。クルーズ船を引退した1986
年、大和ハウス工業が購入し、1987年に大分県別府市の別府港でマリーン・ミュージアムSSオリアナとしてオープンしました。





 私はこのオリアナ号に足を踏み入れる機会はありませんでしたが、バブル景気の始まりが1986年12月ですから、ちょうどその時期に別府にこの船が停泊していたのだなぁという感慨に耽りました。



 別府国際観光港に着きました。1958年に旧別府港からここへ機能が移転されました。広別汽船の広島航路で使用していた第一埠頭は使用休止中。第2埠頭には宇和島運輸の八幡浜航路、第3埠頭には関西汽船の神戸・大阪航路のサンフラワー号が就航しています。





 春木川河口に架かる橋を渡ると、第4埠頭に着きます。ここは2011年3月供用開始し、大型クルーズ客船の発着増加を目指し、大型船が接岸できる10mの岸壁を有しています。また、客船が寄港するのに欠かせない税関・入国管理・検疫(CIQ)の手続きをする臨時事務所が開設されています。




 ゴールの上人ヶ浜海岸に到着しました。南端に市営の別府海浜砂湯があります。ここで使われる砂は黒い砂で、別府産の砂だろうという事でした。更に北に進むと、松林が広がり、大小の岩がゴロゴロと転がる海岸がありました。この岩は通称別府石とよばれる輝石安山岩(デイサイト)で、約2万年まえの鶴見岳の噴火で生まれました。





 この海岸の高潮対策は特別なもので、自然の海岸を残すため、平成24年度より潜堤の工事に着手し、平成25年9月に整備が完了しました。つまり、海岸から沖合200mに潜提を作り、高潮を防止するとともに、漁礁や増殖場の役目を期待するものです。そもそも、この海岸はサザエやナマコ、アイナメ、カサゴ、メバルなどの多様な魚種が生息しており、よい漁場となっています。また、潜提上にはワカメやヒジキなどの海藻が茂り、漁獲の対象となっています。





 これで今回の地獄ハイキングの全コースを踏破しました。7km17地点をガイドしながら、かなりの速足で歩きぬきました。参加者の皆さんが健脚であったのが幸いして、どうにか予定どおりに到着する事ができました。


 ただ、浜脇温泉から竹瓦温泉までは省略して、東別府駅から浜脇海岸に通るコースに変えて、国道10号線の東側に限定してもよかったかもしれません。今後の課題としておきます。


 ご指導いただいた竹村先生、参加者の皆さん、ありがとうございました。



 次回の「地獄ハイキング」は、今年度のフィナーレ、温泉マイスター限定になりますが、新コース「明礬~小倉~照湯コース ♨明礬温泉地熱地帯とアボイド・エリアの温泉発電所を歩く♨」を11月24日(土)に開催します。ハイキング後は地熱観光ラボ「縁間」での極楽コースも予定しています。マイスターの皆さん、奮ってご参加下さい。
                             

海心堂

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