大分市やま揃え~後世につなぐ文化の架け橋~
大分市やま揃え
~後世につなぐ文化の架け橋~
平成30年11月3日、「第33回国民文化祭・おおいた2018、第18回全国障害者芸術・文化祭おおいた大会」の分野別事業として、大分市各地に現存する歴史ある山車(やま)を一堂に集結させ披露されました。
大分市には各地の神社の祭りで引き回される山車が140台以上も伝わっていると言われています。ただ、旧府内藩の市内中心部には一台もなく、大分川以東の三佐・松岡・三川・高松・向原・葛城・皆春・家島などに点在しています。
これは府内藩では禁じられていたものの、大分市東部の竹田岡藩や熊本細川藩の飛地 では許されていた事によるものでしょうか。
もう一つの理由は、参勤交代で江戸へ向かう藩主を乗せる御座船等の船を新造・修理するための大工が数多くおり、これが発展して神社仏閣を手がける大工集団となりました。この三佐大工が絢爛豪華な山車を作ったのです。
午後2時に中央通りが歩行者天国となり、市内各地から駆け付けた31台の山車が大通りを駆け抜けました。
夕刻4時からは大分城址公園でステージイベントが行われ、太鼓の演奏や小池原神楽の4頭もの大蛇が登場する迫力の大蛇退治が上演されました。
31台の山車もここに結集し、6時に一斉に明りを点灯して、府内城仮天守のイルミネーションと共演、拍手喝さいを浴びました。
