第6回しんけん大分学検定
第6回しんけん大分学検定
平成30年11月3日(土)、「第6回しんけん大分学検定」が行われ、県内外の117人が受検しました。
難題のスペシャル問題は、
①大分麦焼酎の利き酒、又はカボス飲料の飲み比べ(2択)
②3枚の画像から「沈堕の滝」と「鶴御埼灯台」を答える(3択)
③3つのドローンの映像から海岸の名前を答える(5択)
④3つの民謡を聞いて市町村名を答える
⑤3つの温泉に触れて、嗅いで、温泉名を答える(3択) の5問でした。
一般問題は8分野100問ですが、 過去問題は出題しない事になっているので、なかなかの難関です。そのせいか「重箱の隅をつつく」かの問題も中にはありますが、時宜を得た問題が多く、よくできた設問になっていました。ただ、新たな挑戦者にはハードルが高すぎて、挑戦意欲を削ぐ結果になっていないかと心配です。
個人的には方言の問題が難関でした。10問中4問しか正解できませんでした。たとえば、【「いかれん」の意味は、(①行くな、②だめだ、③胃が痛む)のどれでしょうか。】という問題、「いかれん」には「行けない」の意味がありますが、「腰が痛おち 何んもかも いかれんでぇ―」という用法では、「どうにもならない」という意味になり、これが正解の「②だめだ」なのでしょうか。複数の意味を持つ言葉は用例を示して出題すべきでしょう。
一般問題100問中45問が記述問題で、たとえば【くじゅう連山の四季をテーマに、芹洋子がNHKみんなの歌で初めて歌い、その後ヒットした曲は何でしょう。】では、正解は「坊がつる讃歌」です。曲名ですからこの答えしかないのですが、ここにあるキャンプ場は「坊ガツルキャンプ場」で、「坊ケづる庵」という定食屋があったりします。記述問題としては無意味に難問になっているようです。
もう一問、【江戸時代の大分県は、8藩7領に分かれていました。このうち、7領とは、幕府領(天領)、( )領、旗本の時枝領、立石領、他国領の熊本藩領・島原藩領・延岡藩領を言います。】 答えは「宇佐神宮」ですが、「宇佐八幡」では不正解でしたが、どうなんでしょうか。
特に難問と思われたのは、
【㉝終戦時の降伏文書に署名した重光葵が、今の杵築市で少年期を過ごした木造の屋敷は(①無迹庵、②天承庵、③草庵)と呼ばれています。 ①無迹庵】
【㉟江戸時代末から明治中期にかけて畑作を猪や鹿から守るために作られ、主に佐伯市の鶴見や蒲江で見られ、高い部分では2mにも及ぶ石を積み上げた構築物を何というでしょうか。 シシ垣】
【㊺シイタケは、発生する時期により、「春子」「藤子」「秋子」「寒子」とも呼ばれます。 ○】
【62、現存する日本最古の石造り沈み橋は、杵築市山香町にあります。その橋の名前は 龍頭橋】
【63.5年に一度実施される国税調査によれば、大分県の人口が最も多かったのは( )年の127万7199人です。 1955】などでした。
このレベルの問題で110点以上を叩き出すのはかなりの困難で、過去5回で上級合格を果たした人は一人しかいません。平均点も毎回60点ほどに止まっています。
11/8大分合同新聞夕刊の発表では、「最高点は120点満点中105点を取った砂田光江さん(51)=神奈川県=で、2年連続4回目のトップ賞となった。4回目となるこども検定の最高得点者は120点満点中100点の白石晴輝さん=佐伯市鶴谷中3年=だった。 検定は19歳から83歳までの117人が受検。県内各地のほか、福岡県3人、大阪府2人、熊本、千葉、神奈川、長崎の各県から1人ずつ受検した。一般の平均点は59・9点。大分学上級(110点以上)の認定はなく、中級(90~109点)10人、初級(60~89点)45人だった。 」という事です。