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Author:海心堂
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 別府八湯温泉道名人
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 しんけん大分学検定中級
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じんわり温泉道 二酸化炭素泉

二酸化炭素泉
【この記事は勤務先の社内HPに投稿したものを転載しました。】
「じんわり温泉道」の第13回は「二酸化炭素泉」です。温泉水1㎏中に遊離炭酸1000mg以上を含むもの「二酸化炭素泉」といい、純粋な「二酸化炭素泉」は日本の温泉全体の0.6%しか存在せず、非常に珍しい泉質といえます。泉質名では「含二酸化炭素」と表現されますが、炭酸ガスが1kgの温泉に溶け込む量は、湯温40℃で約1,000mg、50℃で約900mgが飽和量ですから、40℃を超える「二酸化炭素泉」は理論的には存在せず、40℃以下のぬるめの湯となっています。

最初に紹介するのは、大分県竹田市の七里田温泉「下の湯」です。ここに初めて訪れたのは学生時代、サークルのキャンプの帰りでした。当時はまったく世間に知られておらず、地元民のみが利用する施設でした。時は流れて、今や全国的に知られるところとなっています。この日もオープン直後を狙って訪ねたにもかかわらず、常連客数人が開湯を待っており、さっそく6人で浸かると、いつも通りのすごい泡付きです。金気の強い湯は、この日38℃、こんなに温度が高いのに驚きましたが、これもオープン直後のためでしょうか。温泉談義に花を咲かせて、他の5人は2時間は浸かるそうですが、30分ほどで退散しました。

 
 次に紹介するのは同じく大分県竹田市の長湯温泉「ラムネ温泉館」です。ここはいつも混み合っている印象があって、つい足が遠のいてしまいますが、この日も駐車場はほぼ満杯です。屋外のラムネ湯は4~5人がのんびりと浸かっていましたが、後からやって来る客の中には「ぬるい」とすぐに出ていく人もいます。そうこうするうちに貸切となりました、日曜日にこんなこともあるのです。湯口付近に人が集まるので、慣れていない人は遠慮して遠い所に入ろうとするようです。途中、雨脚が強くなり、屋根代わりの布がたわんできましたが、広場のむこうの笹は青々と美しく、家族湯は2時間待ちの大盛況のようです。


最後は大分県九重町の筌の口温泉「山里の湯」です。建物は素朴な山小屋の佇まい、よくみれば久住登山道の元避難小屋「すがもり越え」の小屋守さんの経営です。浴室に入ると強烈な金気臭があり、炭酸臭はそれほどでもありません。浴槽は大小に仕切られ、小に源泉が注入されています。源泉からのパイプに綿袋をかぶせて湯中に沈めてあり、袋はガスでパンパンです。ゆっくりと透明で39℃湯につかると、たちまち体中に泡がつき、なるほど上質の炭酸泉です。大は35℃のぬるめで泡付きはありませんが、かすかに青みを帯びた美しい色をしている。七里田には及ばないものの、この湯温でこの泡付きは貴重です。


その他には、
 福岡県筑後市の船小屋温泉「船小屋鉱泉」、













 宮崎県高原町の「湯之元温泉」、













大分県竹田市の「赤川温泉」、













 大分市の「塚野鉱泉」、













臼杵市の鷺来ヶ迫温泉「俵屋旅館」が挙げられます。














テーマ:温泉♪
ジャンル:旅行

じんわり温泉道 単純泉

単純泉
 

 【この記事は勤務先の社内HPに投稿したものを転載しました。】


じんわり温泉道」の第12回からは泉質別に九州の温泉を紹介してゆきます。

そもそも、温泉の泉質名の分類法は「鉱泉分析法指針」に定められており、これが昨年7月に改定され、それまでの11種類から10種類の療養泉に分類されることになりました。その泉質とは「単純泉」「二酸化炭素泉」「炭酸水素塩泉」「塩化物泉」「含よう素泉」「硫酸塩泉」「含鉄泉」「硫黄泉」「酸性泉」「放射能泉」の10種です。


今回紹介するのは「単純泉」で、最もポピュラーな泉質です。温泉水1
kg中の溶存物質量(ガス性のものを除く)が、1g未満で、湧出時の泉温が25℃以上のものを「単純泉」といいます。いわば成分の薄い湯ということになりますが、刺激が少なく万人に向く湯ともいえ、中にはこれが「単純泉」というような個性的な湯もみうけられます。

 

最初に紹介するのは、福岡県筑紫野市の二日市温泉「博多湯」です。二日市の温泉街のど真ん中、向かいには市営の「御前湯」があります。「博多湯」は1860年(万延元年)の創業で、風格を感じる3階建ての建物、受付を済ませて半地下の浴室に入ると甘い硫黄臭がたちこめています。石造りの浴槽と研ぎ出しの床、奥の滝口からかなりの量の源泉が注がれていて、洗い場の床を流れ出ています。オープンに合わせて訪問しても、次々と客が訪れやや窮屈なほどで、大都会に近い名湯の宿命でしょう。地下260mからくみ上げ、空気に触れることなく浴槽に注がれる無色・透明、ややぬるめの湯は、古くからの温泉場を感じさせる名湯です。

 

次に紹介するのは大分県由布市の高崎山温泉「おさるの湯」です。野生の猿で有名な高崎山の南麓にあり、よくぞここで温泉を掘り当てたものと感心するほどのロケーションです。大浴場は掛け流しの露天風呂のみ、やや熱めの紅茶色の湯が湛えられています。なんといってもここの売りは湯の香り、甘くかぐわしいモール臭が露天でさえ明瞭に感じらます。ツルツル感もあり、湯上りシットリの湯で、単純泉であることを忘れさせてくれます。




 

最後は熊本県南阿蘇村の垂玉温泉「山口旅館」です。かの混浴露天風呂「すずめの湯」で有名な地獄温泉「清風荘」から1kmほど下ったところにある一軒宿です。露天風呂「かじかの湯」には岩風呂と檜風呂がありますが、どちらも無色透明で硫黄臭のある湯で、冬には裏山の美しい雪景色が楽しめます。内湯の大浴場「天の湯」は薄緑の濁り湯で湯口では硫黄臭が感じられます。谷を見下ろせる絶景で、ややぬるめの湯が心地よいです。ここの名物は金龍の滝から湧く混浴露天の「滝の湯」ですが、宿泊客専用で未湯ですが、紅葉の季節に再訪したいものです。

 


温泉地を泉質で区分することは、その温泉地が複数の泉質を持つことも珍しくないため、誤解を招きかねない弊害もおりますが、「単純泉」の代表的な温泉地として、大分県の由布院温泉、熊本県の黒川温泉、山鹿温泉を挙げておきます。


テーマ:温泉♪
ジャンル:旅行

じんわり温泉道 筌ノ口温泉

筌ノ口温泉

【この記事は勤務先の社内HPに投稿したものを転載しました。】


「じんわり温泉道」の第6回は大分県九重町、筌の口温泉「筌の口共同浴場」「旅館新清館」「炭酸温泉山里の湯」をご案内します。

 

 私の住む大分県は2013年11月、特許庁より「おんせん県おおいた」の登録商標が認められ、一躍話題となりました。その大分県でも、ここ筌の口温泉は名湯が揃いで目が離せません。


 最初に「筌の口共同浴場」は町営の共同浴場で、24時間営業、入浴料たったの¥200、金気味と微かに炭酸味、美しいアイボリー色の濁り湯です。円筒型の湯口より、もったいないほどの湯が注ぎ込まれ、洗い場を流れ落ちており、湯の鮮度のよさが自慢です。

 

            








 次に「旅館新清館」の混浴露天風呂「こぶしの湯」、ここのウリは森の中の大露天風呂と黄金色に輝く湯です。雑木林の木漏れ陽が射し込むロケーションは抜群。湯は重炭酸土類泉で、甘味・渋み・エグミ・金気味のある複雑な味で、湯口付近では炭酸味が味わえる、とにかく爽快な湯です。


昨年、ベストセラーとなった村上春樹さんの『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』に登場する「大分県山中の小さな温泉」は実在するのかが話題となりましたが、私はここ「新清館」がモデルではないかと思っています。

 

 最後は「炭酸温泉山里の湯」、ここは高濃度炭酸泉で泡付きがあり、しかも湯温も40℃
を超えるので、冬でも寒い思いをしなくて済むという奇跡の湯です。鉄分が多く、湯の香りは炭酸臭より金気臭が強く、湯口のある2m四方の小浴槽は、体をつけると間髪を入れず全身泡まみれになります。この湯が流れ込む大浴槽はわずかに白濁して、洗い場を鉄色に染めながら流れ出ています。いずれも日本一の「おんせん県おおいた」に恥じない名湯です。



 

 また、「九重夢大吊橋」はここからはすぐ近くで、
20061030日に開通、高さ173m(水面より)、長さ390mで、歩行者専用橋としては日本一の高さと長さです。橋からは、日本の滝百選の「震動の滝」や、紅葉の美しい「九酔渓(鳴子川渓谷)」の雄大な景色を望むことができます。名物の九重夢バーガーを是非ご賞味あれ!


テーマ:温泉♪
ジャンル:旅行

じんわり温泉道 別府温泉

別府温泉

【この記事は勤務先の社内HPに投稿したものを転載しました。】

「じんわり温泉道」の第8回からは3回シリーズで、「日本一のおんせん県おおいた」を代表する3つ温泉郷、別府温泉、湯布院温泉、長湯温泉を紹介します。

 別府温泉は別名「別府八湯」といい、別府、浜脇、観海寺、堀田、明礬、鉄輪、柴石、亀川の8つの温泉郷の総称です。源泉総数:2,293(全国:27,532)、湧出量:87,032/(全国:2,588,195/分)ともに日本一を誇る温泉都市です。また、世界に11種類ある泉質の内、10種類の泉質があり、これは他の温泉地にはない特徴です。ある温泉通は「別府最強。こんなすげーとこ、これまで来たことないや。ここが温泉の横綱だ。脱帽しました。っていうか別府に五体倒地します。」「別府は、あまりのスケールの大きさに思わず脱帽した温泉地である。東の草津(あるいは鳴子)に比して、よく「西の横綱」などと評されるが、僕の印象では日本の大横綱が別府で、ここに敵う温泉地はまず無いと思っている。」と大絶賛しています。



 最初に紹介するのは鉄輪温泉「おにやまホテル」です。観光名所「別府地獄めぐり」のひとつ鬼山地獄(別名ワニ地獄)の82.6℃、湧出量999L/分の源泉引き込んだ、別府でも最大級の露天風呂は開放感にあふれています。泉質は、鉄輪特有のほんのりダシ味と金気を感じる極上の弱酸性塩化物泉です。(鉄輪では当たり前の弱酸性の食塩泉は、全国的にはとても珍しい物だそうです。)また、メタケイ酸を豊富に含み、保湿感があります。(もちろん源泉掛け流しです。)




次に紹介するのは明礬温泉「岡本屋旅館」の庭園露天風呂です。ここは、「青磁色の湯」と呼ばれる通り、青乳白色の濁り湯で、PH2.4の強酸性硫黄泉。青空の色を映したかのような美しい色で、硫黄の香りに満ちています。内湯の窓からは手入れの行き届いた庭園露天風呂が一望でき、その先には優雅な曲線を見せる「別府明礬橋」と、さらに先には別府湾と高崎山が望めます。

 




最後は観海寺温泉「いちのいで会館」、車がのけぞるほどの急坂を登りきると、白い噴煙が立ち上り、振り返ると別府湾が一望できる絶景の地に、神秘の湯が湧いています。とりわけ男女日替わりの「景観の湯」は、空の青が映りこんだ様なコバルトブルーの湯が、25mプール大の浴槽に満ち溢れています。源泉から100℃の劇熱の湯が注がれ、冷めて行くうちにシリカ粒子が大きくなり、それが青の光を反射するそうです。ナトリウム-塩化物泉で透明感のある青湯は、大分の別府、湯布院、九重、熊本のはげの湯、和歌山の雲取など、日本中に数えるほどしかなく、類まれな美しい色の湯は別府の貴重な宝の一つです。


 







今回は別府温泉を代表する3つの露天風呂を紹介しましたが、他にも別府の街並みと別府湾を一望する杉乃井ホテルの「棚湯」や、全国的にも珍しい明礬の別府温泉保養ランドの「泥湯」、鎌倉時代に一遍上人が上陸したという亀川上人ケ浜の「別府海浜砂湯」など、名湯は枚挙にいとまがありません。

 

 

 





紙数が尽きましたが、「別府冷麺」や「とり天」は別府のB級グルメの代表ですが、高級品としては新鮮な「トラフグ」や「関アジ・関サバ」「城下カレイ」などを味わうことができます。


テーマ:温泉♪
ジャンル:旅行

じんわり温泉道 由布市温泉

由布市温泉

【この記事は勤務先の社内HPに投稿したものを転載しました。】

「じんわり温泉道」の第9回は「日本一のおんせん県おおいた」を代表する由布市の温泉を紹介します。





 そもそも「湯布院」という温泉地は存在せず、昭和
30年に由布院町と湯平村が合併して湯布院町となり、平成17年に庄内町、狭間町と合併して由布市となりました。したがって、温泉地名としては「由布院温泉」「湯平温泉」で、JRの駅名も「由布院駅」「湯平駅」です。


 由布院温泉は源泉数日本第二位を誇り、湧出量においても日本第三位の温泉地です。また、湯平温泉は「日本三大胃腸の湯」と呼ばれ、多くの湯治客でにぎわう温泉郷で、花合野川の急流に沿って石畳の風情ある温泉街が、入浴客を迎えてくれます。どちらも古くからの共同浴場が点在し、安い値段で手軽に日帰り入浴を楽しむことができます。

 最初に紹介するのは、由布院温泉共同浴場「下ん湯」です。湯布院の観光名所「金鱗湖」のほとりにあり、茅葺屋根の素朴な造りと、湖を望む眺めで人気を博していますが、男女混浴であるため入浴客は意外に少ないようです。無色透明無味無臭のサッパリとした湯が、惜しげもなく大量に掛け流されています。観光客が頻繁に様子を覗きに来るので、落ち着いて入浴できないのが玉にキズです。




 

 次に紹介するのは「奥湯の郷」の青湯です。先月も紹介しましたが、貴重な「青湯」がここにも湧き出しています。国道から山深く分け入った奥江地区に一軒宿としてここがあります。温泉冷却装置「湯雨竹」で冷やされた透明感のある青いお湯が、内湯と露天風呂に掛け流されており、ツルツル感や塩味はそれほど感じられません。温泉チャンピオンの郡司勇氏が、「ブルーハワイの湯」と呼び、濁り湯の西の横綱に押した記事が誇らしげに掲示してあります。






 最後は下湯平共同温泉「幸せの湯」です。幹線道路から少し入ったところに、地区の公民館のような建物があり、中に入れば噂どおりの名湯が湛えられています。赤湯とはこのこと、湯船の中で湯をかき回すと底から沈殿物が浮遊してさらに赤さが増します。この名湯がわずか\100とは嬉しい驚きです。温泉は単純泉ですが、赤褐色で濁りがあるため湯船の底は見えず、鉄臭さがあり、単純泉もあなどれないと実感します。「幸せの湯」とはネーミングが惜しい、「ケチャップの湯」とか「血の池の湯」とかにすればインパクト大で、大ブレイク間違いなしです。





  今回は由布市の3つ温泉を紹介しましたが、他にも由布岳を一望する大露天風呂の「山のホテル夢想園」や、青湯の大露天風呂の「庄屋の館」、天然サウナ効果のある湯平温泉の洞窟風呂「志美津旅館」など、お薦めが一杯です。

 

 

 


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