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Author:海心堂
大分市在住
 別府八湯温泉道名人
 九州温泉道泉人
 奥豊後温泉郷マイスター
 黒川温泉湯巡り達人

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  温泉マイスター&シニア・マイスター
 温泉ソムリエ

 しんけん大分学検定中級
 別府八湯準カリスマ

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別府柴石温泉 長泉寺薬師湯 - PH2.9の酸性泉は褐色の濁りがある

 

11-55

997

別府八湯温泉道

No.85

柴石

長泉寺薬師湯

 

PH2.9の酸性泉は褐色の濁りがある

 

平成30年2月10日訪問


 次は柴石温泉の国の名勝「龍巻地獄」の湯を引いているこちら。庫裏でお布施を納め記帳していると、若奥さんから今日はすこし熱いかもしれないと教えられた。


 手作り感満載の浴室に入ると、湯だめに注がれている源泉は僅かで、ほとんどはそのまま捨てられている。それでも湯はやや熱めで、バケツに汲み冷やされている湯を数杯足して、うーんと唸りながら湯に浸かる。PH2.9の酸性泉は血の池地獄を思わせる褐色の濁りがあり、肌がピリッとするような浴感だ。


 この日は結構強い雨の降る日で、脱衣所の上で雨漏りがあり、簀の子が濡れていてちょっと困ったが、地獄の源泉に浸かれる貴重な湯だ。

含食塩酸性泉、PH2.9、約101(噴気)、地下熱水150

¥100
(お布施)


テーマ:温泉♪
ジャンル:旅行

別府亀川温泉 亀陽泉 ー 梅園温泉再建の目途がたった!

 

11-54

996

別府八湯温泉道

No.69

亀川

亀陽泉

 

梅園温泉再建の目途がたった!

 

平成30年2月10日訪問


 次に訪ねたのは亀川の市営温泉のこちら。昨年7月26日に新築でニリューアルオープンしたが、かつて千人風呂と呼ばれた面影はなく、市営温泉の中でも小さい方の浴場となった。

 しかし、かなり人気は高いようで、市の発表では月平均1万人の利用者があり、同じ市営の浜田温泉の月9千人を上回っている。


 この日は浴室内に湯気が充満していて、建物に悪影響はないのかと気になった。


 別府市は10カ所の市営温泉が、年間180回無料で利用できる高齢者優待入浴券を発行している。それでここや柴石温泉、堀田温泉などの少し入浴料の高い施設に人気が集まり、地区の共同浴場の経営を圧迫していると聞く。

 別府の宝である共同浴場を守ってゆくためには、様々な努力や工夫が必要で、この制度はそれに逆行するものに思えてならない。

 

 別府八湯温泉道名人会のFacebookに佐藤会長からこんな書き込みがあった。「名人会の皆様 2016年の熊本・大分大震災で取り壊しを余儀なくされた梅園温泉ですが、再建の目途がたったことをお知らせいたします。 現在寄付の総額は280万円ほどですが、300万円を無利子で貸してくれる方があらわれ、その方の入金確認後、別府市の補正予算を申請し、議会で承認されれば8月に着工の予定です 募金活動や寄付集めにご協力いただいた皆様、寄付をしていただいた皆様ありがとうございます。 ただ、運営再開後は別府市と300万円を貸してくれる方に返済を行わないといけませんので、できるだけ負担を軽減するため、募金活動などは引き続き行っていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。」

 もう二度とこの共同浴場を失う事の無いように、みんなで守っていきましょう!

単純温泉、51.4℃、PH7.4、成分総量739㎎、
無色・澄明・無味・無臭 H28.7.1 メタケイ酸193

¥210


テーマ:温泉♪
ジャンル:旅行

別府鉄輪温泉 ヤングセンター - お芝居見物なしでも立ち寄り入浴できる


 

11-53

995

別府八湯温泉道

No.200

鉄輪

ヤングセンター

 

お芝居見物なしでも立ち寄り入浴できる

 

平成30年2月10日訪問


 冷たい雨が降り、少しだけ寒さが緩みんでいる。別大国道から見る別府の町は雲に包まれ、別府湾は高波が立ち、白い波頭を見せていた。


 この日の一湯目は、2月からお芝居見物なしで立ち寄り入浴ができるようになったこちら。

 ヤングセンターは鉄輪温泉にあり昭和28年創業で、400人収容の大衆演劇の劇場と宿泊施設が合体した施設で、宿泊すれば宿泊日の昼・夜と翌日の昼の3回の観劇が無料になるそうだ。

 劇場横のビ二ールカーテンを潜った先に浴場の入り口があり、同時に50人は使えそうな広い脱衣所がある。建物は年季の入った物だが、掃除が行き届き清潔だ。浴室に入ると広く細長い浴槽が湯気を立ち昇らせていて、一番奥と右手には色鮮やかなステンドグラスが嵌めこまれている。


 湯は弱酸性の塩化物泉で、鉄輪温泉らしいダシ味とほのかな芳香がある。3本の源泉を所有しているようで、たっぷりと源泉が注ぎ込まれていて、湯の鮮度は抜群だ。洗い場には18個ものシャワーとカランがあり、これなら13:00開演の昼の部と16:00開演の夜の部の間に、温泉を楽しんでも込み合う事はないのだろう。ネット情報によれば、女湯はやや狭く、ステンドグラスもない様なのだが、ある方の説によれば、劇団の役者さんは圧倒的に男性が多いので、男湯が広いのだそうだ。



ナトリウム-塩化物泉、97.3℃、PH3.3、
成分総量3,786mg、無色・澄明・殆ど無味・殆ど無臭 H23.1.14 メタケイ酸456.3

¥500


テーマ:温泉♪
ジャンル:旅行

別府温泉 芝居の湯 - 「おんせん県おおいた」の明日を切り拓く

 

 

994

別府八湯温泉道

No.99

別府

芝居の湯

 

「おんせん県おおいた」の明日を切り拓く

 

平成30年2月4日訪問


 次に訪ねたのは、実相寺グランドの隣にある別府市竹細工伝統産業会館で開催されている「第52回 くらしの中の竹工芸展」だ。66名143点の応募作品から、大分県知事賞、別府市長賞をはじめとして、10点が入賞した。中でも光雲斎賞を受賞した遠藤元氏の花籠「暁」は、細く削った白竹を繊細に編み上げた作品で、強い印象を受けた。

 

 昼食を済ませ、別府にコミュニティーセンター「芝居の湯」でひとっ風呂。ここは市営給湯事業の石垣線からの引き湯で、堀田泉源の特徴がよく解る。浴室は硫黄の香りに満ちていて、幸せな気分になる。湯の花は布の袋で漉し取られているが、微細な糸状の湯の花が無数に漂っていた。

 


 午後は放送大学大分学習センター主催の『「おんせん県おおいた」の明日を切り拓く』と題した特別講演会に参加した。

 トップバッターは長野恭絋別府市長の「泉都別府からの発信」。これまで3年間の温泉に関する市政の実績と、今後の取り組みの抱負が熱く語られた。市長は「世界一の温泉観光都市への挑戦」を掲げ、「遊べる温泉都市構想」を発表している。しかも、公費は一切使わず、新たな泉源も求めずに実現し、「別府がいかにすごいか、別府っ子にも知ってほしかった」と語っている。


 次は京都大学名誉教授の由佐悠希先生の講演で、「温泉科学の最前線と課題」と題し、これまでの温泉のメカニズムに関する研究成果の要約と、今後の課題として「地域の温泉賦存量の把握」と、その範囲内での温泉利用の必要性が提言された。

 次は大分大学助教の姫野由香先生の「温泉と暮らしを考える」で、国の重要文化的景観に指定されている「別府の湯けむり・温泉地景観」がどのようにして成立したのか、それを後世に引き継ぐための課題が示された。

 最後は別府大学教授の中山昭則先生が、「温泉ツーリズムを考える」と題して、温泉地はいかにして観光地となったのか、油屋熊八の活躍も大局的な流れの中で見れば、明治10年から昭和15年までの30年間に、『観光』が大衆社会に受け入れられていく経緯の中でとらえる必要があるとの提言された。

 この日は時折雪の舞う寒い日で、会場の暖房装置が能力不足で震えながらの聴講となったが、最後まで熱心に聞き入る参加者の姿が印象的だった。

単純泉 、78.0℃、PH6.4、成分総量845mg、微弱白色・微弱混濁・少沈析物有・無味・微弱自然臭 H21.3.27 
メタケイ酸119.3 遊離二酸化炭素329.3
別府市温泉供給事業石垣線

¥270


テーマ:温泉♪
ジャンル:旅行

別府浜脇温泉 東町温泉 - 『別府今昔』より「別府の上水道」その②

 

11-52

993

別府八湯温泉道

No.139

浜脇

東町温泉

 

『別府今昔』より「別府の上水道」その②

 

平成30年2月4日訪問


 「第67回別府大分毎日マラソン大会」がこの日の正午、大分市の高崎山・うみたまご前をスタートで開催され、約3900人が寒風吹きすさぶ中で、熱い戦いを繰り広げた。

 大分・別府市内はあちこちで交通規制が行われるので、その前に別大国道をぬけ、別府に向かった。


 ここは別府八湯で最も南にある共同浴場で、市営給湯事業新浜脇線の終着点だ。地下の浴室には先客が一人あり、盛大に湯を汲みだして入念に身体を洗っておられた。ここの浴槽は本当に小さく、二人で浸かるにはちょっと狭い。熱めの湯にゆっくりと身体を沈めて、ぽかぽかに温まってから次に向かった。




 

 『別府今昔』より「別府の上水道」の続き。 本格的な上水道工事が始まったのは大正2年で、別府町の人口は19,773人だったが、将来を見越し人口25,000人を想定したものだった。乙原のダム作りに並行して、流川通のメーンバイプの配水管工事が進められた。工事が流川4丁目まで進んだ時に難事が起こったそうだ。「温泉が吹き出たのだ。あまりにも強烈な勢いと高温のため工事人夫にやけどをする者が続出した。温泉というような、なまやさしいものではなく地獄に掘りあてたのだった。

(中略)流川通の地下に埋まっている本管は、このように地獄をよけながらくねくねと曲がったかたちで苦心の末、海岸通りまで埋められている。(中略)大正5年5月、流川を中心とした一部が通水、歴史的な日を迎え、そして翌6年3月第一期上水道工事は見事に完成した。」(別府今昔物語 第121話「地獄と水道」より) 別府ならではの珍事だが、このころは流川4丁目あたりでも「温泉地獄」に出くわすことがあったのだ。

 「この界隈は温泉湧出地帯だけに、鉄管がいたむので泉脈を捜しながらそれをよけて配管したが、どうかすると新しい地獄がふいて配管が熱くなり、『水道を申し込んだのに温泉が出よる、熱い水道ならもういらん』と水道課にどなりこんでくる人もあった。(別府今昔物語 第122話「全国で九番目」より) 

 大正6(1917)年4月に別府町の上水道が出来てから、昨年で100周年を迎えている。

アルカリ性単純泉、65.0℃、PH 8.0
成分総量819mg(雲泉寺タンク)、無色澄明・無味・無臭

¥100



テーマ:温泉♪
ジャンル:旅行